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完全メタルフリー推進宣言

セラミックの歯

河底歯科・矯正歯科では、完全にメタルフリーを目指して補綴物(インレークラウンなどのかぶせもの)を一新しました。

院内に技工士がおり、全体ミーティングで銀歯やセラミックの補綴物を勉強し、わかりやすくまとめましたので参考になさってください。

●「かぶせ」と言ったら銀歯・・・だった時代

今、このブログを読んでくださっている、あなた。

鏡の前で、もしくは手鏡を持って、口を大きく開いて、自分の歯を見てください。

「銀歯」は何本ありますか?

「0本だよ!治療した歯はないよ!」というかた。大変素晴らしいです!ぜひ、そのままのお口を保ってください!

大人のかたで「銀歯」がない方は、たぶんすごく稀だと思います。

2014年の調査では、20代~60代の「銀歯」を入れている人の率は、なんと71.2%という結果も出ているくらいです。

では、あなたのお口にも入っている、その「銀歯」。素材は何だかご存知ですか?

銀歯の素材は「金銀パラジウム合金」と言う金属です。

成分を細かく言うと、金12%、パラジウム20%(JIS規格)、銀50%前後、銅20%前後、その他の金属数%・・・という内容です。

この「銀歯」、実は50年間、作り方がほとんど変わっていません。

歯科の進歩がめざましい昨今においてびっくりですよね?!

そして、先進国の中でこんなに「銀歯」を入れている国民が多いのは日本だけです。

なぜ、「銀歯」という、見た目にも目立つ、昔からの素材を日本人は歯にかぶせているのでしょうか・・・?

●「銀歯」を選ぶリスク・・・

「だって健康保険内でできるからでしょ?」

そうですね。みなさん、そう答えられると思います。

日本は基本的に国民皆保険なので、歯科治療も保険内なら3割負担ですみます。

ただ、健康保険内でできる治療だからといって、「銀歯」を選ぶということは、実は様々なリスクを抱える・・・ということにつながっていくのです。

今、歯科医やスタッフ、その家族がむし歯になってかぶせものをどうしますか?という選択肢に直面した場合、銀歯を入れるでしょうか?

答えは「NO」です。

銀歯を入れるということは、

1審美的に美しくない

22次むし歯になりやすい(銀歯の下でむし歯は広がりやすく、再治療が必要になる確率が高くなります。)

3口腔内にいれた銀歯は劣化し、体内に金属が蓄積される(シルバーのアクセサリーや食器を持っている方、銀って黒ずむのをご存知ですよね?)

4金属のせいで歯茎が黒っぽくなる(今ある銀歯が入っている箇所の歯茎の色をよく見てみてください。)

今までは、なんとなく、高いものをすすめにくい、健康保険で認められているものだからとおもい、とくに審美的欲求の高い方にのみすすめていた銀歯ですが、当院では、自分が受けたい治療、自分の家族に受けさせたい治療を目指しています。

そうすると、高くても、よいものはよいセラミックをおすすめすることになるのです。

●まだまだある、「銀歯」のリスク ~ガルバニック電流~

金属製のスプーンなどを口に入れた時に「キーン」と嫌な感じがした経験はないですか?

これは口の中でごく微弱な電流が走っているからなのです。

これが「ガルバニック電流」です。

簡単に言うとガルバニック電流とは、異なる金属同士が触れ合うことで発せられる電流のことです。

「ガルバニ電池」といえば聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。

ボタン電池もこの原理を利用して作られています。

とっても飛躍して言ってしまえば、あなたのお口の中でボタン電池のような現象が起こっている!?ということになります!

なぜなのか?・・・お口の中にある金属と言えば・・・

そう、むし歯を削った歯にかぶせた「銀歯」ですね。

銀歯が複数ある人はスプーンを口に入れなくても、口の中の銀歯同士が唾液などを介して接触することにより電流を発していることになるのです。

実はこのガルバニック電流、舌炎を起こしたり、またはアレルギーを発症したりする可能性も指摘されています。

 

他にも、まだ研究段階ではありますが、このガルバニック電流が原因で、疲れや不眠、イライラなどのトラブルがおこる事があるとも言われています。

 

●メタル=金属を使わない「かぶせ」へ・・・

ここまで、銀歯の素材である「金銀パラジウム合金」という金属のことをお話ししてきましたが、ひと昔前には「アマルガム」という無機水銀を素材とした詰め物も使用されていました。

しかし、歯科の進歩によって、これら金属の身体への有害性が研究されるようになり、時代は「メタルフリー」へと変化しています。

当院でも、オールセラミックの金属を使わない「かぶせ」や「つめもの」を取り入れ、患者様ひとりひとりのお口の状況に最適な物をおすすめしています。

オールセラミックと聞くと「銀歯ではない、白い歯」というイメージがありますが、

決して「白い歯」という見た目のメリットだけではありません。

口の中の環境を改善することによって、しっかり食べられるようになり、それが身体全体の健康維持にもなりつながり、そしてQOL(生活の質)を高めることにもなる・・・。

私たちはそのように考えて患者様ひとりひとりと向き合っています。

「銀歯が入っているけど、セラミックに変えようかな・・・」

そう思ってくださった方、まだまだ迷いがある方、もっとメタルフリーについて話が聞きたい方、、、どうぞご遠慮なくお気軽にスタッフにお声かけください。

 

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