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【高校生の矯正歯科】矯正治療を始めるベストタイミングと成功のポイント

日本矯正歯科学会認定医・歯学博士  河底晴紀

福山市で矯正治療を専門に行う河底歯科・矯正歯科です。

今回は「高校生の歯列矯正」をテーマに、治療開始のベストタイミングや通院の工夫、歯が動きやすい年齢的メリットについてわかりやすく解説します。

「高校生の矯正治療は“今”がベストタイミング」

矯正治療は平均で2年以上かかるケースが多く、治療完了までには時間が必要です。
高校入学のタイミングで治療を始めれば、卒業時にはきれいな歯並びと正しい噛み合わせを得られる可能性が高くなります。

高校入学と同時に始めるメリット

・部活動や勉強とスケジュールを立てやすい

・卒業写真や成人式に美しい歯並びで臨める

・受験や就職活動のタイミングに自信を持てる

「いつ始めようか」と悩むよりも、高校生活が始まる“今”こそスタートのチャンスです。

「中学受験が終わったらすぐ相談を」

当院では、中学受験が終わったタイミングで相談に来ていただくことをおすすめしています。
理由は、

・治療計画の立案に余裕を持てる

・顎の成長に合わせた最適な治療が可能

・高校進学後の本格治療にスムーズにつなげられる

中学生の間に準備をしておくことで、高校生になってからの治療がよりスムーズに進みます。

「大学入学後も安心して通える体制」

矯正治療は2〜3年かかるため、大学入学後も通院が必要なケースがあります。
当院では、大学進学後でも「あと少し」の段階であれば継続して通院いただけるようサポートしています。

「進学したら通えなくなるのでは?」と不安に思う方もいますが、矯正治療は転院が基本的にない治療です。転院は治療の一貫性が損なわれ、追加費用や治療のやり直しが発生することもあります。そのため、治療開始から完了まで一貫して通える医院を選ぶことがとても大切です。

矯正治療と医療費控除:交通費も対象に

矯正治療は自由診療が多く、費用の負担を気にされる方も少なくありません。
しかし、医療費控除を利用することで負担を軽減することが可能です。

さらにポイントは、通院のための交通費も医療費控除の対象となることです。
これは「交通費が経費になる」ようなイメージで、しっかり通院することで結果的にお得になるケースもあります。

領収書だけでなく、通院にかかった交通費の記録も忘れずに残しておきましょう。

「高校生は大人よりも歯が動きやすい!」

高校生は、骨の成長がほぼ安定している一方で、まだ骨や歯周組織の代謝が活発な時期です。

「歯が動くメカニズム」

歯は「歯根膜」という薄い膜によって骨とつながっています。
矯正力がかかると、

圧迫側:破骨細胞が働き、骨が吸収される

牽引側:骨芽細胞が働き、新しい骨が作られる

この「骨のリモデリング」により歯が移動します。
高校生の時期はこの反応がスムーズで、大人よりも効率よく歯を動かせるのです。

放置するとどうなる?高校生の矯正の重要性

高校生で矯正を始めずに放置すると、以下のようなリスクがあります。

・大学進学・就職後は忙しく通院が難しい

・大人になってからは歯が動きにくく治療が長期化する

・歯並びの悪さがむし歯や歯周病のリスクを高める

・見た目や発音へのコンプレックスが強くなる

・将来の負担を減らすためにも、高校生のうちに矯正を始めることが賢明です。

 

まとめ|高校生活と矯正治療は両立できる

高校入学と同時に矯正を始めると、2年以上かかる治療も無理なく完了できる

中学受験後の早い段階から相談すると、治療計画を余裕を持って立てられる

大学進学後も通院可能な体制があるので安心

医療費控除を活用すれば交通費も経費のように節約可能

高校生は大人より歯が動きやすく、治療効率が高い

「矯正は気になっていたけど、まだ早いかな?」と迷っている方。高校生こそ矯正のベストタイミングです。
ぜひお気軽にご相談ください。

筆者プロフィール:河底晴紀(歯学博士/日本矯正歯科学会認定医)

この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。

◾️資格

・歯学博士

・日本矯正歯科学会認定医

◾️所属

・日本臨床歯科学会

K-Project

・FCDC

MID-G 

広島県歯科医師会

・福山市歯科医師会 理事

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