冷たいアイスが美味しい時期・・・くさび状欠損とは???

歯科衛生士の吉岡です。この暑い時期、アイスクリームがおいしくてつい食べてしまいますね。

だけど・・・歯にじわじわ冷たいものがしみる感じ。これはもしかして・・・

気になって鏡を見てみると、大変なことに!歯の付け根がくぼんでいてショック・・・

まさか自分が、くさび状欠損!?知覚過敏!?

 

 

 

 

 

 

 

これに気づいたのは約2年前でした。

私と同じように、今までしみていなかったのに冷たいものがしみる

歯ブラシでしみた感じがある

歯の付け根にくぼみがある

というように患者さんからこのような訴えがよくあります。

お口の中を見てみると、歯と歯茎の境目が削れているパターンが多いです。

それは、虫歯ではないのに歯と歯茎の境目がくぼんでしまうくさび状欠損という疾患です。

くさび状欠損というのは、横から見るとくさび状 < ←このような形で、よく堅い木材や金属でつくられた三角形の道具みたいな形をしているのでくさびという言葉を使います。

歯と歯茎の境目がくさび状に削れていることをくさび状欠損といいます。

くさび状欠損の原因は、ブラッシング圧が強すぎたり、研磨剤がたくさん入っている歯磨き粉で歯磨きをしているとできることがあります。

また、強い食いしばりや、歯ぎしりをしていると表面の歯の質が壊れてなる場合もあります。

患者さんのお口の中をみていると少なくても1~2本はあります。

くさび状欠損になってしまうとそこから虫歯になったり、しみる症状(知覚過敏)になることがあります。

そのようなことにならないための当院での治療方法としては、

しみる症状がある方にはもしかしたらバイキンが原因でしみている可能性もあるので、まずはしっかり歯垢や歯石をとり、歯茎の炎症を抑えることを第一にしていきます。

状態がよくなればしみることはなくなります。

それでも症状が治まってこない場合は、しみ止めのお薬を塗って経過をみていきます。

しかし、症状が治まらなかったり、あまりにも深く削れている歯に関しては白い詰め物で埋めなければならないことがありますが、強い歯ぎしりや強いブラッシング圧が治まらない限り詰めたところが欠けてしまう可能性もあります。

また、その詰め物は症状が治まってもバイキンの付きやすいものになりますので、正しい歯磨きが必要になります。

強い歯ぎしりや食いしばりが原因であれば、直接歯と歯が触れ合わないようにマウスピースをつくって毎晩つけていただくことがお勧めです。

また、歯ブラッシング圧が強い方は強さのコントロールが必要です。歯磨剤についても研磨剤が少ないものにしたり、食べた後すぐの歯磨きはせずに30分あけてから磨いたりとお家でのケアも工夫してみてください。

心配な方は、今お使いの歯ブラシを持って歯科医院へ行ってみて相談してみるのもいいと思います。 

私たち歯科衛生士が、皆さんと一緒に改善できるようにサポートしていきます。

お薬シリーズ、ビスフォスフォネート製剤の危険について

事務局の河底です。

 

前回は歯の形成期にあるお子様、妊婦さん、授乳婦さんが服用すると危険な抗生剤についてお話しました。

もう一つ、歯科でよく問題になるのがタイトルにあるビスフォスフォネート(BP)製剤です。これは、骨粗鬆症のお薬です。

悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症、骨転移あるいは骨粗鬆症の治療薬として多くの患者に用いられ、臨床的に有効性の高い薬剤であることは広く知られています。通常、注射用BPは悪性腫瘍患者に、経口用BPは骨粗鬆症患者に用いられることが多いです。しかし、近年、BP系薬剤投与患者において歯科治療を契機とした顎骨壊死の発症が大きな問題となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは日本口腔外科学会のガイドラインより引用させていただいたもので日本にはこれだけのビスフォスフォネート製剤があります。

また顎骨壊死の発症は確率的にはわずかなものですが、このお薬を服用されている方の外科処置(抜歯やインプランドなど)へのリスクは

服用されていない方に比べて、格段に高くなっていることは事実です。

これらのお薬を飲まれている方には、低侵襲な処置が望ましいのでどうしても外科処置が必要な場合には内科の先生に相談の上、

処置を決めたり、場合によってはしばらくお薬の服用を停止していただいて外科処置をすることもあります。

時に外科処置をする場合には、患者さんの申告によりお薬の状況を報告していただいております。安全で効果的な歯科治療を行うため、

ご協力くださいね。なお顎骨壊死の写真は結構衝撃的なのでこちらでは掲載しないことにしますね。

小児科で出された抗生剤にびっくり!お母さんご存知ですか?

事務局の河底です。雨・暑さが少し鬱陶しいですね。

うちの長男は基本的には元気なのですが年に1回ほど風邪をひきます。そして今回がクループ症候群。

薬のおかげですぐ治ったのですが、ケンケンという犬のような、またはオットセイのような特徴のある咳を繰り返します。また夜中に「息ができない」と少しゼイゼイした感じになります。

クループ症候群自体は以前にも経験したことがあるので「あれだな」と驚きもせず、対処できたのですが、小児科に行ったところ抗生剤としてテトラサイクリン系を処方されたので丁重にお断りしました。

確かに昔から百日咳などに有効な薬としてしようされてきたのかもしれませんが、8歳以下の子供が連続して服用すると

歯のエナメル質形成不全・着色などの問題を引き起こします。

テトラサイクリン歯とは、妊婦や授乳中の母親、および永久歯の形成期(出生直後~小学校入学前後の8才頃)までの小児がテトラサイクリン系抗生物質を多量に投与された場合の副作用として歯の変色が起こった歯のことをいいます。

歯の色がグレーや黄色、縞模様(しまもよう)になっていたりしたらこのテトラサイクリン系抗生物質の影響で変色してしまった歯である可能性があります。

こんな歯を見たことはありませんか?

 

 

 

 

 

変色のメカニズムは、形成中の歯に含まれるCa(カルシウム)とテトラサイクリンが結合して歯に沈着します。歯に沈着したテトラサイクリンは紫外線に当たることにより酸化して色が濃くなり、通常の歯の色とは異なる色を生じます。色のタイプは主にグレー系統、イエロー系統からブラウン系統にわかれます。

 

日本では昭和40年台に生まれた世代の方にこのテトラサイクリンによる変色の方が多いと言われています。

妊婦さん、授乳中のお母さん、永久歯の形成期のお子さんを持つお母さん、気をつけてあげてください。

なお、このテトラサイクリンによる変色をとげた歯はホワイトニングができません。ラミネートベニアやかぶせの歯にしないと色を白くすることはできません。お子様の歯をきれいに守ってあげてくださいね。

2018MID-GマニュアルコースMVP受賞

 

 

 

 

 

 

 

事務局の河底です。

もう7月になりますのでタイトルのMVP受賞から数ヶ月がたってしまいました。

日本の歯科医院における教育に「Evidence」ををコンセプトに東京都で9医院を展開されている荒井先生が発足させたスタディーグループがMIDGです。

私たち歯科医院はプロとして最高の歯科医療を提供しなければなりません。

MIDGに出会い当院の教育環境は大きく改善されました。開院当初は、私と妻とスタッフ3名の小さい歯科医院だったので教育は先に入った先輩が教えるというスタイルが当たり前でした。その質のチェックもうまくできていない状況でした。

毎年規模が少しずつ大きくなるにつれ、小さな問題が少しずつ出てきました。当院に新卒で入った歯科衛生士、中途採用で入った歯科衛生士で少しずつやり方が違う、また新たに入ったスタッフはそのやり方の違いに戸惑う、などの問題がありました。教える側も新しくスタッフを迎え入れて嬉しいはずなのに、また一から教えないといけないと思う気持ちがあるのも事実でした。

表題のマニュアルコースでは職種別のマニュアルや医院の規則についてのマニュアルを作成し、年度末に全ての種類のマニュアルを点数化し、賞をいただけるものです。

院長には25年以上の歯科医師としての技術があります。

でもここまでたどりつくには多くの学会・講習会・多くの経験を積みたくさんの苦労もしてきました。ところがマニュアルがあるということは、

その院長が25年以上かけて積み上げてきたのものを大幅に短縮し、技術を確かに学べるという効果があります。

もっとわかりやすくいうとミシュラン3つ星のレストランのシェフが25年かけてつくりあげてきたレシピ。それを同じように開発しようとするとまた25年いやそれ以上かかるかもしれません。ところがそのレシピがあるとどうでしょうか?そのレシピを忠実に再現できる正確さがあれば次なるシェフは25年という歳月を経なくても同じメニューが作れるのです。

マニュアルを半年かけて作る作業は想像してはいたものの、想像以上に大変なものでした。はっきりいって、昭和世代の私はこんなマニュアルなんてなくて「書いて覚えなさい」「見て覚えなさい」で仕事をしてきた世代です。でもそういう気持ちは金輪際、捨ててここまで書く?!というくらい丁寧に書きました。

また、ただただやり方だけを書くのではなく、なぜこうするのか、まで記載したり、若い世代の人がマニュアルを見て読むのが辛くならないように文章をわかりやすくしたり、図解したり、それでも伝わらないものには動画まで作りました。

MIDGのマニュアルコースには毎年全国でもかなり勉強意識の高い歯科医院が集ってきています。その中でMVPに選ばれたということは診療をしていくうえで大きなモチベーションアップにつながりました。また、普段第三者機関に評価してもらう機会は多くはないので、日頃やっている診療への大きな自信にもなりました。新しく入ったスタッフにも、わかりやすくて早く覚えられると好評ですし、患者さんにとってもより高い技術を提供できます。

私たちはこれでいいや、という満足のもとには発展はないと考えています。さらに進化を続けて、プロとして最高の歯科医療を提供できるよう進んでまいります。

 

フッ素の効果〜フッ素は安全なものです

雨でジメジメした時期ですがこんな時こそ歯科医院でお口の中をすっきりしませんか?

ということで今日はフッ素について書いてみようと思います。

私たち歯科衛生士は虫歯予防といえばフッ素をお勧めさせていただくことがあります。

でも、フッ素って本当に安全なの?

 

 

 

 

 

 

害があるのでは?と思われておられる方がおられるのも事実です。

今はインターネット時代で検索すると色々な情報がすぐに入ってきます。

その中でフッ素には害があると書かれているものもありそれを見てフッ素を避ける人がいます。

しかしフッ素は日々食べている食べ物の中にも入っているのです。私たちはフッ素を知らず知らずのうちに取り込みながら生活しているのです。海外では水道水にフッ素を入れている所もあります。フッ素入りの水道水のおかげで子供の虫歯は非常に少ないそうです。

フッ素に害があるという考えは子供の予防接種が害になるという考え方と似ています。予防接種の場合は100%害がないとは言えませんが

それでも予防接種があるおかげで子供の重大な病気への重症化が防げます。

フッ素に関して私は現場でフッ素塗布をさせていただいていますが実際に中毒症状や害があったようなことは一度もありません。

それよりも虫歯の予防ができているという実感の方がはるかに多いです。

3カ月に1回フッ素を塗って家でフッ素入りの歯磨き粉を使用してもらい更にフッ素洗口している子は歯の質も強く状態は非常に良いのです。

当医院では矯正をされている方が多いのですが矯正治療中のリスクとしてあげられるのが虫歯です。一般的には矯正治療をしていると

装置がついて歯磨きが難しい分、むし歯リスクは高くなります。当医院ではフッ素を取り入れながら矯正していますので虫歯になりにくいと思われます。

このようなことからフッ素を有効利用しないのはもったいないと思います。

特に子供さんは治療することにより歯科医院が怖い所というイメージがついてしまい歯科医院に来たくなくなります。しかし当医院にフッ素塗布に来ている子は治療をすることは少なく治療になったとしても小さな虫歯で発見されますので痛い治療をしなくてよいので継続してきていただいています。とても良い習慣だと思います。おそらく、子供の頃に大きなむし歯となり大変な治療を経験された方はトラウマになっている可能性がありますが当院に来院するお子さんは基本的には、できたとしても小さいむし歯ですし、むし歯にならなければクリーニングをして終わりですので楽しく通っていただいている印象です。

日本人は今まで歯が痛くなって歯科医院で治療をしていました。

今は予防の時代です。フッ素を有効利用して虫歯のないよい生活を目指しませんか?私たちは3カ月に一回皆様に会えるのを楽しみに仕事をさせていただいています。

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