増える歯並びの検索数｜歯並びや矯正治療への需要はこの２０年で大きく増加しています！

日本矯正歯科学会認定医・歯学博士　河底晴紀

福山市で矯正治療をしている河底晴紀です。Googleトレンドより調べました。

緑　マウスピース矯正

赤　インプラント

青　ホワイトニング

黄　矯正歯科　です。

ここ20年ほどの間、「歯並び」や「矯正治療」という言葉をインターネットで検索する人の数はかなり増えています。当院では年齢や性別に多様化が見られるようになりました。

かつては「矯正＝見た目をよくするもの」という印象が強かった時代もありましたが、今は健康面で歯並びの重要性が見直されてきています。

歯並びは「見た目」だけではなく、「噛む機能」「呼吸」「発音」「姿勢」まで影響する重要な要素です。

歯並びが注目されるようになった背景

インターネットの普及やSNSの発達により、歯や口元に対して意識が世界的にどうなっています。
特に日本では、「マスク生活」から「マスクを外す生活」に変わったことで、歯並びや口元を見られる機会が増え、矯正治療を検討する方が急増しました。

また、歯科医療側でも矯正治療の方法が大きく進化しました。
昔は金属のワイヤーを使う「表側矯正」が主流でしたが、最近は透明なマウスピースを使う「インビザライン矯正」など、目立ちにくい選択肢がございます。これにより、大人になってから矯正を始める方が増えたのも特徴です。

矯正治療はもう「子どもだけのもの」ではなく、「年齢に関わらず、自分をより健康に、美しく考慮するための選択肢」として受け入れられるようになりました。また当院では、お子さんが矯正治療されたのを見て、お母様が「私もやってみようかな」というケースがたくさん出てきました。矯正治療とはどんなものか見てみる→

歯並びが整っていると、見た目が美しいだけでなく、次のような健康上のメリットも得られます。

つまり、矯正治療は「美しさだけのため」ではなく、「長く健康な歯を守るための予防医療」にも続いているのです。

開咬

最近、「口が閉じにくい」「無意識に口が開いている」といった相談も増えています。
実はこの状態、歯並びと深い関係になっています。

上顎前突（出歯）や下顎後退（下顎が小さい）の場合、唇を閉じるのに力を入れなくても、自然に口が開いたままの姿勢になりがちです。

口呼吸は一見小さなことに思われますが、放置すると体にもさまざまな悪影響を考えます。

細菌やウイルスが侵しやすくなる
鼻呼吸には、空気中のウイルスやほこりをフィルターで取り除く仕事があります。しかし
口呼吸ではその防御機構が取らず、細菌やウイルスが直接喉や肺に届きやすくなります。
結果として、風邪やインフルエンザなどの感染症になりやすくなります。
口の中の乾燥と唾液分泌の減少
口を開けて呼吸をしていると、口の中の水分が蒸発しやすくなり、唾液の量も減ります。
唾液には、細菌の繁殖を抑え、虫歯や歯周病を防ぐ働きがあります
。
歯並びや顔の成長への影響
口呼吸の習慣がある子どもは、舌や頬の筋肉の使い方が偏り、あごの成長にも影響します。
結果として、出っ歯や長い顔（面長）といった特徴が出やすくなります。

現在の悪循環を断ち切るためにも、「口が閉じにくい」「いつも口が乾いている」と感じた場合は、早めの受診がおすすめです。
原因が歯にある場合、矯正治療で改善できるケースも多く見られます。耳鼻科の症例ケースもあります。

矯正治療によって歯並びや噛み合わせが整うと、毎日の生活の中で次のような変化が感じられます。

自然に笑えるようになる。
コンプレックスが解消され、人前でも自信を持って笑顔が見れるようになります。これは当院で矯正治療を終了された方が口を揃えて言われます。
口の中がきれいに磨いて、残りが残る。
歯を磨く効率が上がり、虫歯や歯石の心配が減ります。
長期的に見れば、将来的な治療費の軽減にもつながります。
全身の健康にも良い影響。
遊び合わせが整うことで、肩こりや頭痛が和らぐケースもあります。また
正しい呼吸や姿勢につながるために、睡眠の質の向上や集中力の改善が期待されます。