
日本矯正歯科学会認定医・歯学博士 河底晴紀
「矯正治療は高い」という声を患者さんからいただくことがあります。
確かに、虫歯治療や歯周病治療に比べて、矯正治療は費用の幅も大きく、金額だけを見ると高額に感じられるかもしれません。
しかし、その裏には
「高度な専門技術」
「長期間の専門教育」
「安全性と精密性を担保するための設備・人材」
という、目には見えにくい“価値”が存在しています。
本記事では、矯正治療費が高額となる背景を、河底歯科・矯正歯科の実例を交えてわかりやすく解説します。
1. 矯正医になるためには「最低でも+5年」の追加研修が必要
一般の歯科医師は、歯科大学を6年間修了すると国家試験を受け、歯科医師資格を得ることができます。
しかし 矯正治療を専門的に行うためには、それだけでは不十分です。
矯正歯科は、
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顎骨の成長発育
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顔貌変化の予測
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噛み合わせの力学
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歯の移動メカニズム
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CT・セファロ等の解析
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咬合誘導
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不正咬合の分類・鑑別診断
など、医学的・力学的・科学的な膨大な知識を必要とする領域です。
そのため、日本矯正歯科学会の認定医を取得するためには
大学院などの教育機関で最低 4 年、臨床・研究を行うことが必須 とされています。
実際、矯正医の多くは 歯科大学 6 年 → 大学院 4 年(あるいは矯正専門機関での 5 年以上の研修) という道を歩んでいます。
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理事長/院長 河底 晴紀(かわそこ せいき)
1995年
大阪歯科大学 卒業
歯科医師免許 取得
広島大学大学院 歯学研究科 歯学臨床系(歯科矯正学)博士課程 入学1999年
広島大学大学院 歯学研究科 歯学臨床系(歯科矯正学)博士課程 修了
歯学博士 取得
広島大学歯学部附属病院 研修医(歯科矯正学)2000年
日本矯正歯科学会 認定医 取得
周南インプラントセンター
(周南市・こやま歯科医院)勤務2003年
河底歯科医院 副院長 就任2010年
河底歯科・矯正歯科 院長 就任
副院長 大西 梓(おおにし あずさ)
2014年
広島大学 卒業
歯科医師免許 取得
広島大学病院 歯科研修医2015年
広島大学大学院 医歯薬保健学研究科
医歯薬学専攻(歯科矯正学)博士課程 入学2019年
広島大学大学院 医歯薬保健学研究科
医歯薬学専攻(歯科矯正学)博士課程 修了
歯学博士 取得
広島大学病院 口腔健康発育歯科(矯正歯科)歯科診療医2022年
河底歯科・矯正歯科 勤務医
(現・副院長)
2. 河底歯科・矯正歯科の矯正医は「延べ10年以上の矯正教育」を受けています
当院は、矯正医2名が、日本矯正歯科学会認定医 です。
認定医は、日本全国の歯科医師の約2〜3%しか取得していない、非常に価値の高い資格です。
■ 院長:河底晴紀の場合
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大阪歯科大学卒業
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広島大学大学院 歯科矯正学講座に5年間在籍
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臨床・研究・学会発表を重ね、日本矯正歯科学会認定医を取得
■ 副院長の場合
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広島大学歯学部卒業
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広島大学大学院 歯科矯正学講座に進学・在籍
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同じく膨大な臨床・研究を経て認定医を取得
つまり、矯正治療を担当するために
最低でも5年間の追加研修を積み重ねた“専門家の中の専門家” が診療に当たっています。
一般歯科医が1〜2回セミナーを受けて矯正治療を行うケースとは、医学的根拠・診断精度・安全性がまったく異なります。
3. 矯正治療費が高いのは「専門性と責任」が求められる医療だから
矯正治療は審美だけの治療ではありません。
医学的には「歯科矯正学」という独立した専門分野で、
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骨格の診断
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顎の成長予測
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歯列・咬合の3Dコントロール
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神経・血管に配慮した安全な移動
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長期予後のリスク管理
など、高度な判断力が求められます。
1本でも誤った方向に動かせば、一生の噛み合わせに悪影響が出る可能性があります。
そのため、学会の認定医を取得するには
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多数の治療症例の提出
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学会での審査
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口頭試問
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継続的な講習受講とアップデート
など、非常に厳しい基準が課されています。
矯正治療費には、この 高度な専門性と安全性の確保 が含まれているのです。
4. 当院が費用を改定し「より通いやすい料金体系」を導入した理由
質の高い矯正治療を提供しながらも、
できるだけ費用のハードルを下げたい。
より多くの患者さんに、正しい噛み合わせと美しい歯並びを手にしてほしい。
その思いから、当院では2025年に矯正料金体系を大幅に見直しました。
▼ 今回の主な改定ポイント
✔ 調整料金(毎回の通院費用)を廃止
これにより、
「毎月いくらかかるの?」という不安がゼロに。
治療終了までの費用がはじめから明確となり、患者さんが安心して治療に進めるようになりました。
✔ ただし以下は従来どおり個別料金が必要
※これらは「すべての方が必要ではない」ため、
公平性の観点から個別料金としています。
5. 明瞭な料金は患者さんの安心につながる
矯正治療は数年にわたる長い治療です。
従来の「毎回の調整料金」は、
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通うたびに追加費用が発生する
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調整回数で最終的な総額が変わる
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どれくらい費用がかかるのか見通しづらい
という声を多くいただいていました。
そのため当院では
総額が明確なトータルフィー方式(総額制) に移行し、
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費用の不安
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通院回数が増えることへのストレス
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毎月の負担感
を解消しました。
6. まとめ:矯正治療費は「未来への投資」
矯正治療費が高額に感じられるのは自然なことです。
しかしその背景には、
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長期間の専門教育
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高度な診断力
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医学的根拠に基づく治療計画
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安全性を確保した治療体制
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効果と予後を最大化するための管理
が存在しています。
当院ではその専門性を維持しつつ、
できる限り費用負担を軽減できるよう料金体系を見直しました。
また、河底歯科・矯正歯科は、厚生労働省が定める施設基準「口腔管理体制強化加算(口管強)」の認定施設として、中国四国厚生局に認可されております。
(※これは、同じく以前より取得しております「医療安全対策基準の認定施設」と並び、国が定める高い安全・衛生基準を満たした医院であることの証明となります。)
結果として、治療の質を落とすことなく、
より多くの患者さんが安心して矯正治療に踏み出せる環境が整いました。
筆者プロフィール:河底晴紀(歯学博士/日本矯正歯科学会認定医)
この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。
◾️資格
・歯学博士
・日本矯正歯科学会認定医
◾️所属
・日本臨床歯科学会
・K-Project
・FCDC
・MID-G
・福山市歯科医師会 理事





