
日本矯正歯科学会認定医・歯学博士 河底晴紀
「歯茎に白くて痛いできものができた」
「何度も同じ場所に口内炎ができてつらい」
「市販薬を使ってもなかなか治らない」
このようなお悩みで、悩まれている方は非常に多いです。
実は、歯茎にできる口内炎には、口の中ならではの原因があり、放置すると悪化したり、別の病気が隠れていることもあります。
この記事では、福山市の河底歯科・矯正歯科が、
歯茎にできる口内炎の原因、繰り返す理由、歯科医院で行う専門的な治療まで、わかりやすく解説します。
歯茎にできる口内炎とは?
口内炎というと、頬の内側や舌にできるイメージを持たれる方が多いですが、
歯茎(歯肉)にも口内炎はできます。
歯茎の口内炎は、
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白くえぐれたように見える
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周囲が赤く腫れる
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触れると強く痛む
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歯磨きや食事がつらい
といった特徴があります。
特に歯茎は歯や被せ物、矯正装置などと接触しやすいため、
刺激が原因で治りにくく、再発しやすいのが特徴です。
歯茎に口内炎ができる主な原因
① 物理的な刺激(最も多い原因)
歯茎の口内炎で非常に多いのが、
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尖った歯
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合っていない被せ物
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入れ歯や矯正装置
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詰め物・被せ物の金属の縁
が歯茎に当たり続けることによる刺激です。
特に同じ場所に何度もできる場合、原因となる「当たっているもの」が必ず存在します。
② 免疫力の低下・疲労・ストレス
体が疲れているとき、睡眠不足が続いているとき、強いストレスがかかっているときは、
粘膜の修復力が落ち、口内炎ができやすくなります。
歯茎は血流が豊富な部位ですが、体調不良時にはダメージを受けやすくなります。
③ ビタミン不足(特にビタミンB群)
ビタミンB2・B6などの不足は、粘膜トラブルの原因になります。
偏った食生活やダイエット中の方に多く見られます。

④ 歯周病や細菌感染
歯周病が進行している場合、歯茎が慢性的に炎症を起こしており、
そこに小さな傷が加わることで口内炎のような症状が出ることがあります。
歯茎に口内炎が「繰り返しできる」ときは要注意
歯茎に口内炎が何度も同じ場所にできる場合、
単なる口内炎ではない可能性も考えなければなりません。
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刺激源が除去されていない
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歯周病が進行している
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粘膜疾患が隠れている
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ごく稀に腫瘍性病変
このようなケースでは、市販薬を塗り続けても根本的な解決にはなりません。
河底歯科・矯正歯科で行う歯茎の口内炎治療
① デキサメタゾンの処方
当院では、症状に応じてデキサメタゾンを処方しています。
デキサメタゾンは、
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炎症を抑える
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痛みを和らげる
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治癒を早める
効果があり、歯茎の口内炎に非常に有効です。
自己判断で市販薬を使い続けるより、
歯科医師の診断のもとで使用することで、治りが早くなります。
② レーザー治療(痛みはありません)
河底歯科・矯正歯科では、口内炎に対してレーザー治療を行っています。
レーザー治療と聞くと、
「焼くって痛そう」
「熱くないの?」
と不安に思われる方も多いですが、実際には熱さや強い痛みはほとんどありません。
レーザーには、
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炎症を抑える
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痛みを軽減する
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治癒を促進する
作用があり、処置直後から「楽になった」と感じる患者さんも多いです。
③ 原因の除去(これが最も重要)
口内炎治療で最も大切なのは、原因を取り除くことです。
当院では、
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当たっている歯や被せ物の調整
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金属の縁の研磨
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矯正装置の微調整
などを行い、再発を防ぎます。
自宅でできるセルフケアのポイント
歯茎の口内炎があるときは、
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強く歯磨きしない
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刺激の強い食事(辛い・熱い)を避ける
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うがいは優しく
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十分な睡眠をとる
ことを心がけましょう。
ただし、3〜5日経っても改善しない場合は歯科受診が必要です。
まとめ|歯茎の口内炎は歯科での治療が近道です
歯茎にできる口内炎は、
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刺激
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免疫低下
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歯周病
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装置や被せ物
など、口腔内特有の原因が関係しています。
繰り返す場合や痛みが強い場合は、
デキサメタゾン処方やレーザー治療を行える歯科医院での治療が最も確実です。
福山市で歯茎の口内炎にお悩みの方は、
河底歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。
早期対応で、つらい痛みをできるだけ早く改善しましょう。
筆者プロフィール:河底晴紀(歯学博士/日本矯正歯科学会認定医)
この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。
◾️資格
・歯学博士
・日本矯正歯科学会認定医
◾️所属
・日本臨床歯科学会
・K-Project
・FCDC
・MID-G
・福山市歯科医師会 理事





