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福山で小児矯正を始めるなら ― いつから始めるのがベスト?その時期について徹底解説

日本矯正歯科学会認定医・歯学博士  河底晴紀

お子さんの歯並びが気になり始めたとき、多くの保護者の方が抱く疑問が、「矯正って、いつから始めたらいいの?」というものです。
最近では、SNSや口コミなどで早期矯正の事例をよく目にするようになりましたが、実際には「時期」だけでなく「誰に任せるか」が極めて重要です。

福山市でも小児矯正を行う歯科医院が増えていますが、矯正をきちんと学んだ歯科医師のもとで始めることが、お子さんの将来の歯並びを守る上で何より大切です。

今回は、「小児矯正はいつから始めればいいのか」、そして「医院選びで気をつけるポイント」について詳しくお伝えします。


小児矯正は“早すぎても” “遅すぎても”注意が必要

「早めに始めたほうがいい」と言われがちな小児矯正。
しかし、すべてのお子さんにとって“早ければ良い”とは限りません。

1. 小児矯正を始める一般的なタイミング

小児矯正には大きく分けて2つの時期があります。

  • Ⅰ期治療(6~11歳頃):乳歯と永久歯が混在している「混合歯列期」に行う治療。あごの成長を利用して、歯の並ぶスペースや咬み合わせの土台を整える段階。

  • Ⅱ期治療(12歳以降):永久歯がすべて生えそろってから行う本格的な矯正治療。ワイヤーやマウスピースで歯を動かします。

つまり、「いつから?」に対する答えは、
永久歯が生え始める6~7歳頃に一度、専門の歯科医院でチェックを受けるのが理想的です。

この時期に問題を早めに発見しておくことで、複雑な矯正を避けられる場合があります。

2. “早すぎる治療”が招く失敗もある

最近では、3~5歳のうちに「プレオルソ(マウスピース矯正)」を始めるケースも増えていますが、
すべての子どもにプレオルソが効果的というわけではありません。

当院にも、他院でプレオルソを行ったものの「一向に歯並びが良くならない」「咬み合わせが悪化した」というご相談が複数寄せられています。

マウスピースをはめただけで安心してしまうと、成長バランスや顎の成長方向を見誤ってしまい、
結果的に将来的な咬み合わせを悪くしてしまう危険があります。


マウスピース矯正は“簡単そう”に見えて実は難しい

ここ数年、SNSや広告で「お子さんの歯並びをマウスピースで簡単に整える」といったメッセージを多く見かけます。
確かに、一般の歯科医師でもマウスピースを扱えばある程度歯を動かすことができます。
しかし、小児矯正は「歯を並べる」ことよりも「顎の成長を正しく導く」ことが本質です。

成長予測ができなければ“将来の歯並び”は守れない

小児矯正は、今ある歯並びを整えるだけではなく、
お子さんの顎の成長速度・方向・永久歯の生える位置などを長期的に予測して行う必要があります。

つまり、大人の矯正よりも「将来」を読む力が求められるという意味で、むしろ小児矯正のほうが難しいのです。

顎骨の成長を見誤ると、成長後に歯が並ぶスペースが足りず、
結局は本格的なワイヤー矯正が必要になったり、抜歯せざるを得なくなるケースもあります。


「拡大すればいい」という考え方は危険

小児矯正でよく使われるのが「拡大装置」です。
顎を広げて歯が並ぶスペースを作る治療法ですが、
これも“やればやるほど良い”というものではありません。

むやみに拡大を行うと、顎と歯のバランスが崩れたり、前歯が大きく前方に傾いて出っ歯のように見えることもあります。

顎の成長方向(縦・横・前後)、歯列のアーチ形態、咬み合わせの力の分布――
これらを総合的に診断した上で、どこをどれだけ拡げるべきかを決める必要があるのです。

一時的に見た目の歯並びが改善しても、成長に伴って咬み合わせが崩れてしまえば意味がありません。
見た目の「今」ではなく、将来の「安定」を見据えた治療計画が何より重要です。


矯正を学んだ歯科医師の見極め方

矯正治療は、一般歯科治療(虫歯や歯周病治療)とはまったく異なる専門分野です。
そのため、「どれくらい矯正を学んでいる先生か」を確認することが、医院選びでは大きなポイントになります。

1. 矯正専門医または矯正分野の研修歴を確認

公式サイトや院内掲示に、
「日本矯正歯科学会の認定医・指導医」などの資格が記載されているか確認してみましょう。当院のスタッフ紹介へ

また、認定医でなくても、矯正を体系的に学んだ経験を持つ先生であれば、
レントゲンやCT、模型などを使いながら“なぜこの治療法が必要なのか”をしっかり説明してくれます。

2. 診査・診断の手順が明確かどうか

専門的な矯正では、治療を始める前に必ず「精密検査」が行われます。
頭部X線(セファログラム)を用いた骨格診断や成長予測を省略して、
すぐにマウスピースや拡大装置を使う治療を始める医院には注意が必要です。

正しい矯正では、必ず「成長予測」と「治療ゴール」が明確に設定されています。

3. お子さんの成長段階に合わせた説明があるか

専門性のある医院では、「今すぐ治療を始めましょう」と急がせるのではなく、
「今は経過観察」「◯歳頃からスタートするのが理想」など、
成長ステージに応じたアドバイスをしてくれます。

“すぐに装置をつける”ことを前提にせず、
「最適なタイミングを見極める」姿勢こそ、信頼できる医院の証です。


河底歯科・矯正歯科の小児矯正 ― 成長を見据えた丁寧な診断

福山市の河底歯科・矯正歯科では、院長が矯正学を専門的に学び、
大人の矯正から小児矯正まで通して診れる体制を整えています。

「プレオルソで治らなかった」「他院で拡大をしたけれど不安が残る」
そうしたご相談にも、成長段階・骨格バランス・呼吸機能などを細かく分析し、
お子さんごとの将来を見据えた治療プランを提案しています。

また、デジタル分析を取り入れ、顎の成長方向を3D的に評価することで、
無理な拡大や不必要な装置を避け、安全で確実な矯正を提供しています。


まとめ:大切なのは“いつから”より“誰に任せるか”

「福山 小児矯正 いつから」という疑問は、多くの保護者が抱えるものです。
確かに、6~7歳で一度相談するのは理想的ですが、
実際に何歳で始めるかよりも、正しく診断し、信頼できる矯正医に任せることが何より大切です。

マウスピースも拡大装置も万能ではなく、
お子さん一人ひとりの骨格・成長に合わせたプランニングが必要です。

将来のお子さんの歯並びと笑顔を守るために、
矯正をきちんと学んだ歯科医師による正確な診断と、
長期的な視点での治療を選ぶことをおすすめします。


福山市で小児矯正をお考えの方は、河底歯科・矯正歯科までご相談ください。
当院では「いつから始めるべきか」を正確に判断するための無料相談も行っています。
お子さんの健やかな成長と、美しい歯並びを全力でサポートいたします。

筆者プロフィール:河底晴紀(歯学博士/日本矯正歯科学会認定医)

この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。

◾️資格

・歯学博士

・日本矯正歯科学会認定医

◾️所属

日本矯正歯科学会

・日本臨床歯科学会

・K-Project

・FCDC

・MID-G

広島県歯科医師会

・福山市歯科医師会 理事

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