常に進化していくための勉強

4月より院長の妹である友紀先生が加わってくれ、治療の待ち期間が改善されました。

今年度は、友紀先生がFCDCという勉強会に6月より参加しています。

このコースでは、必要充分な資料の採得から診査・診断、トリートメントプランの作成までを柱に、明確な治療ゴールを目指して、勉強していきます。院長も何度も再受講している、歯科医師人生を変えたといっても過言ではないコースです。

また、当院では医院全体での勉強会も行っています。

先日は、株式会社ヒンメル田上先生のご紹介にて岡崎好秀先生の講義を受けました。お子さんの治療への工夫、動物の歯磨きのお話など興味をぐっとひきつけるような内容のお話がたくさん聞けてとても楽しかったです。

我々も、患者様に快適に治療に通っていただけるよう、努力してまいります。勉強って楽しいなあと感じた今月でした。

 

娘の矯正治療経過

福山市で矯正治療をしている河底歯科・矯正歯科の河底晴紀です。娘の矯正治療経過です。一時的に装置はつけていた時期はありましたが、就寝時に装置はつけておらず、3ヶ月ごとにフッ素塗布をしている状態です。右下(写真では左下)に思わぬところから永久歯が生えてきましたが、適切な時期に乳歯を抜いたことで永久歯がきれいに歯列に入ってきました。

先日、大人になってから矯正した友人に、並べるのは永久歯なんだから全部永久歯になってから矯正したほうがいいんじゃないの?1期治療はなんの意味があるの?と質問されたのですが、1期治療と2期治療は目的が違います。

1期治療の目的は顎の骨の成長と歯の生え変わりを考慮しながら永久歯が生えやすい環境を整えてあげること、2期治療の目的は永久歯をきれいに並べてしっかり噛めるようにすることです。

永久歯になってからでは、スペースがない場合は抜歯矯正になるかもしれません。

また先日、1期治療が終わり2期治療にすすんだ方のお写真です。↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寝るときにFKO(エフカオー)という装置を頑張っていれてくれた成果がよく出ています。

1期治療は基本的に就寝時に装置をいれていただいたり、MFTといって口腔筋機能療法というトレーニングをしたりしますがご家庭の協力があってのことです。お子様が寝るときに装置を入れるのを嫌がるのであれば永久歯になって矯正治療を始めるのも一つの考えかもしれません。

一つの目安として8歳とかきましたが、お子様自身が歯並びをよくしたいと思う気持ち、装置を入れて治すことに理解できる年齢が、ちょうどゴールデンタイムだと思います。

また、2期治療(成人矯正)のゴールデンタイムは中学入学くらいでしょうか?12歳臼歯が12歳前後で生えますし、顎の骨はまだ軟らかく、成長を続けています。

大学入学前にかけこみで矯正治療をしたい!という人が多いですが県外に出られるお子さんもいらっしゃいますのでお子さんの2回目のゴールデンタイムは中学生くらいと考えて気になることがあればお早めに相談にお越しください。

 

 

歯牙腫の症例

事務局の河底です。最近矯正相談に来院されたお子様で歯牙腫の症例がありました。

歯牙腫とは歯を作っている組織のエナメル質や象牙質、セメント質の一部または全部が増殖してしまい発症する混合性の歯原性腫瘍です。

歯牙腫ができるのは10代~20代に多いと言われています。この症状が進行すると周りの歯が圧迫されてしまいます。赤い丸が歯牙腫です。

 

ところでみなさんは去年インド南部のチェンナイで歯が500本以上埋まっていて摘出した話をご存知でしょうか?

以下CNNニュースより抜粋します。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35140784.html

ニューデリー(CNN) インド南部のチェンナイで、あごの痛みを訴えて病院を受診した7歳の男の子の口の中から526本の歯が見つかり、医師団が摘出手術を行った。

男の子は下あごの右側に腫れや痛みがあり、チェンナイの歯科大学病院に先月入院した。

同病院の医師がCNNに語ったところによると、男の子のX線検査などを行って診察した結果、「異常な歯」が大量に入った嚢(のう)が見つかった。

医師団は先月、男の子の口から嚢を摘出する手術を行い、続いて4~5時間かけて嚢の中から全ての歯を取り出した。

「歯は0.1ミリ~15ミリのものが全部で526本あった。最も小さい歯でさえも歯冠と根とエナメル質があった」と医師は話している。

男の子は手術の3日後に退院した。歯は健康な状態の21本に戻り、完全回復が見込めるという。

医師によると、今回の症例は複合性集合歯牙腫と呼ばれる極めて珍しい症例だった。原因は不明だが、遺伝や放射線など環境による影響の可能性が考えられる。

両親は、男の子が3歳だったころからあごの腫れに気付いていたが、男の子がじっとしていないので医師の診察も受けられなかったと話しているという。

今回は、なかなか歯が生えてこないお母さまが心配されてこの歯牙腫が見つかりました。

この摘出手術は当院ではできないのですが大きい病院の口腔外科で全身麻酔の上することになります。

不安に思われることがあればご相談に来院していただければと思います。レントゲンを撮ってみないとわからない病気もあります。今回はお母さまがお子様の異変に気づかれ、早期の対応ができてよかったです。

コロナウィルスでマスクを常につけている状態が長く続き、口腔内環境が乱れている方が多いです。

実は私もマスクをしているし、今回は磨かなくてよいかなという気持ちになったことがあるのも事実です。歯磨きの状態が悪く、歯茎に炎症が出て痛みが出る方、虫歯が大きくなっている方が受診されていますがこのような時だからこそ、みなさん、歯磨きもがんばっていきましょう。

緊急事態宣言は解除されましたが当院ではまだ全ての出入りされる患者様に問診票の記入と検温を行っております。ご協力お願い致します。

定期クリーニングを受けました

事務局の河底です。

本日、忙しくて受けていなかったメンテナンスをしてもらいました。

痛いところや困っていることは全くありません。ところが大きいレントゲン写真を撮ってみてみると奥歯のポケットが深くなっていて歯周病が進行しているという診断でした。

自分では綺麗なつもりだった口の中も、エアフローできれいにしてもらうといつも思うことですが

「自分の歯の形はほんとはこんな形だったんだな」と思えるほど歯の形の違いを感じ歯の表面がツルツルになります。

今、世間ではコロナウィルス、コロナウィルスと騒いでいますが確かに未知のウィルスで治療薬もないことから重症化した場合のことを考えると本当に怖いです。

しかし歯周病も虫歯も感染症の一つです。治療法が確立されているから怖さはないですが、同じ感染症です。歯周病菌は腫れた歯肉から容易に血管内に侵入し全身に回ります。血管に入った細菌は体の力で死滅しますが、歯周病菌の死骸の持つ内毒素は残り血糖値に悪影響を及ぼします。これが脳卒中や心筋梗塞の原因になります。

最近、口の中がネバネバするなとか、歯が長くなったような気がするな、と思い当たる方、それはすでに歯周病がかなり進んでいます。

 

当院ではまだまだ数の少ない世界基準レベルの滅菌を施し、紙コップ、エプロン、グローブは全て使い捨てにしています。

歯周病はサイレントキラーといわれていますので今回の私がそうであるように、痛みがなく、じわじわと時間をかけ進行していきます。

そのためには、定期的に歯科でクリーニングを受けてください。あなたの10年後、20年後の歯の状態が明らかに違ってきます。

当院には最新のエアフローを使用しております。簡単に言えば車の高圧洗浄機で、水とパウダーをふきつけて歯の表面を傷つけることなく、きれいにする最先端の機械です。東京などでは自費診療でやっているところも多いのですが、当院では矯正治療中の方や保険診療のクリーニングにも使用しています。

エアフローをした後は、汚れも付着しにくくなります。

まだ経験されていない方、最先端のクリーニングをお試しください。

歯科とタバコの関係について

歯科衛生士の佐藤です。今日はたばこと口の関係についてお話ししたいと思います。

たばこと肺がんなど呼吸器や循環器系の病気が関係があることは皆さん知っていると思いますが

歯医者や口のことと何か関係あるの?思う方結構いるのではないでしょうか?

たばこは口から吸って肺に入っていきますので、肺に害があるならもちろん口にも害があり、口腔がんや歯周病の発症にも深く関わっていますし、歯周病に関しては発症や進行に最も影響を与えるとまでいわれているのです。また矯正治療中の方は歯が動くスピードが遅くなると言われています。

まず、たばこを吸っている方が一番よく気にしているなと感じることですが、一般的によく自覚されているのが歯への着色です。

たばこを吸うと、歯にヤニが付いて茶色く着色します。

着色があるところは表面がざらざらしており、歯垢・歯石が付きやすい状態になります。

そしてたばこの着色は歯だけではなく歯茎にもつきます。

着色のもとは、たばこの煙に含まれるニコチンやタールなので、吸っている人はもちろん周りで煙を吸ってしまっている人(家族や子ども)の歯茎に着色してしまうこともあります。

次に歯周病との関係についてです。

最初にたばこが歯茎に与える影響についてです。

たばこの煙に含まれるニコチンやタールなどの化学物質が歯茎に血管を収縮させ、血流を悪くさせます。→そうすると歯茎に酸素や栄養が行き渡りにくくなってしまいます。

またたばこの影響によって、歯茎の抵抗力が落ちることや唾液の分泌量が減ってしまい、唾液の自浄作用が減ることも分かっています。

このような歯茎に与える影響からたばこを吸っている人は吸っていない人に比べて歯周病になった時に治るのに時間がかかってしまうことや、発症したときに進行するスピードが速いことも分かっています。

歯周病は歯を支えている歯槽骨という骨が溶けていき、最悪の場合は歯が抜けてしまう病気です。

抜けるとまで行かなくても、溶けてしまった骨は元には戻らず、その後悪化しやすい状態になってしまいます。

そのため歯周病の治療を本格的にする場合は禁煙をおすすめします。

また当院では矯正治療で通われている方にもできれば禁煙をおすすめします。

歯が動くメカニズムは骨を溶かす細胞と骨を作る細胞の働きで歯根膜が元の厚みに戻ろうとすることの繰り返しです。たばこを吸っている方の場合、血流が悪くなり、骨吸収と骨形成がスムーズに行なわれないので歯の動きが悪くなります。

電子タバコに変えたので大丈夫と思っている方もいらっしゃいますが、通常のタバコよりいいにしろタバコの害がないことに変わりはありません。

この話が禁煙への動機づけや関心を持ってもらう1つのきっかけになればいいと思います。

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