あなたの口臭大丈夫ですか?

口臭について こんにちは、河底歯科・矯正歯科の児玉です。

 

今日は口臭についてお話しします。

口臭とは、呼吸や会話をした際、出てくる息が他人にとって不快の感じるもののことを口臭と言 います。

ただ、嗅覚には個人差があり、その時の体調や心理的要因によってもにおいの感じ方が変わって きます。

口臭には種類があり、主に4種類に分類されます。 1つ目は、生理的口臭です。 これは、舌の後ろ側にある舌苔における細菌の腐敗作用で発生します。生理的口臭は、起床直後 に高い数値を示します。睡眠時に唾液分泌が減少し、細菌が増加することでおこります。

生理的口臭を軽減するためには、舌清掃が効果的です。舌清掃をする際には、舌の後方から前方にかけて 磨くとよく取れます。舌清掃は、起床直後、1日1回程度行えば十分です。ただ、舌苔(白いもの) が付着してない場合は、磨く必要はないです。その他にも、舐めるだけで口臭改善につながるタブ レットや予防対策として洗口液があります。当院で販売しているタブレットは、タブレットに入っているキウイパウダーが唾液の分泌を促してくれます。洗口液は、当院で販売しているハビットプロがおすすめで す。気になる方は気軽にお声がけくだい。

2つ目は、飲食物・嗜好品による口臭です。ネギ、ニラ、ニンニクなどを食べた後、よく口の中が におうことがあると思います。これは、口の中に直接残っている食べカスと、体内で吸収されたものが肺から呼吸で排出されることでにおいます。ただ、飲食物・嗜好品による口臭は時間の経 過と共に減少することが多いです。

3つ目は疾患などの病的原因による口臭です。 病的原因による口臭は、90%以上が口腔内疾患や異常によるものが多いと報告されています。歯 周病や唾液分泌の減少、虫歯などです。その中でも、歯周病が主になるため、その場合には歯周 病治療が必要です。その他の唾液分泌減少に関しては、舌体操や唾液腺マッサージが効果的です。 唾液腺マッサージ ①耳下腺 指全体で耳の前、上の奥歯あたりを後ろから前に円を描くようにマッサージをします。 ②顎下腺 親指を顎骨の内側のやわらかい部分に当てて耳の下から顎の下まで押します。 ③舌下腺 両手の親指をそろえて、顎の下を軽く押します。 食前や口腔ケアの前に5回から10回程度行うのが理想です。

 

 

 

 

 

 

 

4つ目は、心因性の口臭です。これは、他人からではなく、自分で判断して悩まれてしまうことで す。しかし、誰でも口臭が0ではないので、極端に心配する必要はないです。 口臭の存在は、生活において良好な人間関係を築くうえでも障害となります。口臭の発生原因の 90%以上が口腔内にあります。少しでも口臭に悩まれているようでしたら、歯医者に受診される ことをお勧めします。 

 

 

引用文献 https://www.kokucare.jp/training/training/daekisen/ 歯科衛生士2020 10月号

歯の本数は何本?多い人や少ない人もいる?

福山市で矯正治療をしている河底歯科・矯正歯科の河底晴紀です。本日は院長に変わりまして事務局の河底が投稿します。

今日は歯の本数や過剰歯、埋伏歯についてお話しします。

乳歯は生後46か月ごろ下の前歯から生え始め、6歳ごろにはすべて生えそろい20本になります。6歳ごろから永久歯が生え始めると早いと小学校を卒業するころ、遅くても中学校を卒業するころまでには、乳歯はなくなりすべて永久歯になります。

永久歯はすべて生えそろうと28本、親知らずを合わせると32本になります。

しかし中には、それよりも少ない本数しか生えてこない「先天性欠損」の方や、多く歯が生えてくる「過剰歯」のある方もいます。

ここでは過剰歯について詳しく触れていきます。

過剰歯は普通の歯とほとんど変わらない大きさものから、小さなものまであり形もさまざまです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過剰歯は上の前歯の真ん中に生えてくる場合が多く、前歯が3本ある状態になる、歯と歯のスペースが開きすきっ歯になるなど歯列不正や噛み合わせが悪くなり、見た目の美しさに影響があるだけでなく、機能的にも問題が生じる場合があります。

またお子さんの場合は、乳歯から永久歯に生え変わる際に過剰歯が永久歯の生えるスペースを塞いでしまい、永久歯が生えてこないケースもあります。

過剰歯の位置によっては、隣に生えている歯の神経とぶつかって痛みが起きる、隣の永久歯が不定になるといったこともあり、最悪の場合には神経が死んでしまうため、まったく問題のない永久歯を抜歯しなければならなくなるということがあります。

過剰歯は子どもの頃に見つかることが多く、早めに抜歯をしておけば永久歯の出口を塞ぐこともなく、大きく歯並びに影響することもありません。

大人になってからの抜歯は永久歯が生えそろっていることもあり、場所によっては矯正治療が必要になってくるケースもありますが、歯並びや周囲の歯に影響がない場合はそのまま様子を見ることもあります。

次に埋伏歯についてです。

歯が骨や歯茎に埋まっていて、自然に生えてこられない状態です。

埋まっている歯を引っ張り出すための外科処置を行い、矯正装置を装着して正しい位置まで歯を移動させる治療方法があります。

こちらの患者さんの場合は乳歯が抜けておらず、その下の永久歯が完全に埋伏した状態でした。

 

 

 

 

 

 

 

乳歯を抜歯して永久歯の出てくるスペースを確保し、矯正装置をつけることで埋伏していた永久歯が正しい位置に並ぶことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

また先にお伝えした過剰歯にも埋伏しているものがあります。歯の生え変わり時期などに合わせ、適切な抜歯の時期や方法を考慮し治療を進めます。

骨の深い位置に埋伏した過剰歯のように特に悪影響を及ぼさなければ、過剰歯の抜歯をする際に近くにある永久歯の歯根などを傷つけてしまうリスクを考慮して、抜歯せず経過観察する場合もあります。

お子様の永久歯がなかなか生えてこないなど、気になることがあればまずはご相談ください。

癒合歯って何?!

福山市で矯正治療をしている河底歯科・矯正歯科の河底晴紀です。今日は癒合歯(融合歯)について院長に変わり歯科衛生士の佐藤が投稿します。

癒合歯(融合歯)その名の通り本来だったら2本別々に生えてくるはずだった歯が融合して1本として生えている歯のことです。

癒合歯の原因は発生途中の歯の芽 (歯胚) の段階で隣り合った歯胚同士がくっつき成長してしまって発生します。

乳歯の特に前歯で見られます。乳歯より発生頻度は低いですが永久歯でも見られることがあります。

 

 

 

 

 

どれが癒合歯は判断する方法ですが、基本的に歯は左右対称になっています。

これは本数にも歯の形態にも言えることなので癒合歯がある場合はその歯だけ反対側と比べて大きかったり、本数が少なかったりするので判断しやすいです。

では癒合歯がある場合はどうすればいいのかですが癒合歯自体は特に悪さをするようなことはありませんので癒合歯が生えてしまったからすぐにどうこうするというわけではありません。

しかし形が裏側にへこみがあることがあるのでそこへ歯垢がたまってむし歯にならないよう定期的にフッ素の塗布とむし歯のチェックしていくことが大切です。

また親御さんの心配の中には「次に生えてくる永久歯もくっついていますか?」というものもありますが、、、

乳歯が癒合歯だからと言って次に生えてくる永久歯も癒合歯というわけではありません。

パターンとして考えられるのは3つあります。

①永久歯は2本別々に生えてくるパターン

②永久歯も癒合歯として生えてくるパターン

③永久歯が一本足りないパターン の3つです。

①のパターンは問題ありませんが②③のパターンだった時に考えられる問題は歯並びや噛み合わせの異常です。

乳歯が永久歯に変わり始める6歳頃まではしっかりむし歯の予防に努めて生え変わりの時期になったらむし歯予防だけでなく歯並びについても定期的に診てもらっておくことが大切です。

顎関節症の人が増えています〜スプリントが有効です〜

福山市で矯正治療をしている河底歯科・矯正歯科の河底晴紀です。今回はスプリント療法について書いていきたいと思います。

皆さんは普段、口を開けたり閉めたりしたときに顎に疲れや痛みがありますか?

カクカク音が鳴っていませんか?
こういった症状は顎関節症といって、顎の関節や顎の筋肉の病気です。

顎関節症の原因は、悪い歯並びやかみ合わせ、歯ぎしりや食いしばり、ストレスなどで引き起こされます。

ちなみに私もその一人で、大きく口を開けると顎がカクカクし、寝るときは食いしばる癖があります。

最近はこのように顎関節症の症状のある患者さんが増えています。

顎関節症の治療をするためにはスプリントというマウスピースを装着する治療をしていきます。(スプリント療法)

これは顎関節症の様々な症状に対して効果があります。

歯の型取りをして一人一人に合ったものを製作し、上顎か下顎のどちらかに覆うものになりますが当院ではほとんどの方が上顎にスプリントを入れています。

(写真は下顎用のスプリントです)

 

 

 

 

 

 

スプリントの目的は、顎の位置を安定させて、筋肉の緊張を和らげる顎関節症の予防です。

スプリントを使用すると噛む力がすべての歯で均等になり、顎関節や周りの筋肉にかかる負担が軽減されます。就寝時の歯ぎしりや食いしばりの負担も軽減することができます。

基本的には夜寝る前にはめて使用しますが、昼間もくいしばっている方は昼も使用すると効果が出てきます。

また、矯正治療をされる方で顎関節症と診断された方は矯正治療前にスプリントを製作していただき、矯正前に顎位を安定させる意味で使用していただくことがあります。

顎関節に症状があるのにスプリントを使用せずに矯正治療をしてしまうと本来かみ合わせの位置の判断を誤ったり、矯正治療後のかみ合わせが不安定になったり、後戻りが起きやすくなったりします。そういったことを防ぐために顎関節の安定化は矯正治療を行う上でとても重要です。

この場合は、寝ているときはもちろん、日中も使用していただいています。

スプリントは顎関節に症状のある患者さんに使用していただいていますが、皆さんやはり最初は異物感や違和感がある方が多いです。毎日入れていれば不思議と慣れましたと言われる方がほとんどです。

そして、顎が楽になった、カクカクするのがなくなった、肩こりや頭痛も減ったと複数の方からお声をいただいています。

 

 

 

 

 

 

 

スプリントには歯並びをよくする矯正力はありませんが、口をスムーズに動かすことができ、顎の症状の緩和させます。顎の状態に不安やお悩みのある方は相談してみてください。

ドライソケットとは?抜歯後痛みが出る場合

福山市で矯正治療をしている河底歯科・矯正歯科の河底晴紀です。 今回は抜歯後の傷の治り方についてのお話しです。

―正常な治り方―

 

① 抜歯当日 空いた穴に血がたまり、血餅が形成される。

 

② 3〜4 日 上皮化(歯ぐきの再生)が始まる。

 

③ 1 週間 血餅が肉芽組織に変化する。

 

④ 3 週間〜1 ヶ月 肉芽が結合組織に変化し、骨が再生し始める。

 

⑤ 1 ヶ月〜1 ヶ月半 抜歯後の穴は完全に歯ぐきで覆われる。 ⑥ 半年〜1 年 歯ぐきの穴が完全に埋まる。

 

このようにして、抜歯後は傷が治っていきます。 しかし、抜歯後の傷の治りが悪い場合があります。「抜歯窩治癒不全」で す。(抜歯後、歯のあったところに穴があきます。これを抜歯窩といいます。) ほとんどの場合は、抜歯後は正常に治っていきますが、稀に抜歯後数日経ってか ら逆に痛みが強くなってくる場合があります。これは「ドライソケット」 と呼ばれる状態です。

 

ドライ(乾いた)ソケット(窩=穴)。つまり、乾いた穴です。

抜歯後、正常に治る場合は血餅ができますよね。血餅とは血液が凝固したもので、 止血や傷の治癒などに重要な役割を果たします。

しかし、うまく血餅ができなかったり、せっかくできた血餅が剥がれてしまうこ とがあります。

この場合、露出した骨の表面が感染を起こし、ドライソケットに なります。

ドライソケットになった場合、麻酔が切れた瞬間よりも抜歯後 2〜3 日経ってか らのほうが強い痛みを感じるようになります。

しかも、骨が露出しているため、 飲食時に痛みが強くなります。

そして、抜いた穴から嫌な臭いがします。通常な ら歯を抜いた穴は血餅ができているので赤〜濃い紫に見えることが多いですが、 ドライソケットは抜いた穴が大きくあいていて内部が白っぽく見えます。(←これも、骨が露出しているためです。)

 

<ドライソケットの原因>

① 骨自体の血流が悪くなっていて、血餅ができなかった。

 

② うがいをし過ぎた、舌で触ってしまった、抜歯した穴に吸引力がかかってし まったなどの理由で、血餅が剥がれてしまった。

 

③ 麻酔に含まれる血管収縮薬の影響で、あまり出血しなかった。

 

④ 抜歯後、喫煙することで血流が悪くなってしまった。

 

⑤ 抜歯後、何らかの理由で感染を起こしてしまった。

 

⑥ 難しい抜歯で骨が空気にさらされる時間が長くなってしまった。

 

それでは、ドライソケットになった場合、どうしたら良いのでしょう?

 

まずは、抜歯を行った歯科医院に連絡をしなるべく早く行きましょう。

歯科医院で行う処置としては、

・抜歯した部分の消毒

・抗生物質の軟膏塗布

・抗生物質や痛み止めを再び処方される

・レーザー治療を使用した消炎処置 などがあります。

ほとんどの場合、このような処置により傷口が自然に塞がり、 1〜2 週間ほどで痛みが和らぐことが多いようです。

それでも痛みが改善しない場合は、抜歯後乾いてしまった穴に再び傷をつけて 出血させ、新たに傷口に血餅を作る処置を行うこともあります。

残念ながら、ドライソケットを完全に予防することは難しいです。 しかし、少しでも予防するためにみなさんにお願いがあります!

 

・何度もうがいをしないようにしてください。

 

・舌で傷口を触らないようにしてください。

 

・抜歯した穴に吸引力がかかるような動作は控えてください。

 

・抜歯後、喫煙はしないようにしてください。

 

・血が止まりにくくなることは極力控えてください。

 

・十分な休養をとって体調を整えましょう。

私の友人も学生の頃、下の親知らずを抜歯後ドライソケットになっていました。 とにかく痛いと言っていたのを今でもよく覚えています。

 

抜歯後ドライソケットにならないよう予防し、もし痛みがどんどん強くなるな どの症状があった場合は早めにご連絡くださいね。

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