MonthlyArchive: 2022.09

顎間ゴムについて~矯正治療

今日は顎間ゴムについて効果や切れた場合の対処方法についてお話します。

 

 

 

 

 

『 顎間ゴム』とは、矯正の際に使用される矯正治療用の小さなゴムのことです。上顎と下顎に矯正用のゴムを引っ掛けることで、歯を動かす原動力とし、あらゆる不正歯列や不正咬合の改善に効果があります。そのため矯正治療では意外とメジャーなものです。

『顎間ゴム』は、その実物を見ると非常に小さな輪ゴムみたいなものですが、決してただの輪ゴムではなく、矯正治療のために作られた特殊なゴムです。

 

矯正治療に欠かせない『顎間ゴム』ですが、すべてのケースに使用するとは限りません。『顎間ゴム』を使用することが多いケースでは、上の前歯の先端が外側に傾いてしまっているために出っ歯になっている『上顎前突』の場合や、本来なら上下の歯を噛み合わせた際に接触するはずの上下の前歯が隙間があるために開いた状態のケースの『開咬』または『オープンバイト』の場合があります。この顎間ゴムは、ゴムかけを患者さん自身で行っていただく必要があり、目安として1日20時間以上、基本的に食事と歯磨きの時間以外は着用します。

 

 

効果を充分に得るためには、最低でも1日12時間はゴムかけを行うべきだといわれています。たとえば、眠っている間の6~8時間でも充分に長い装着時間のようですが、それでは全く足りないということです。

なぜ、12時間を超える長い時間の装着が必要かというと、動いた歯は「後戻り」するからです。ゴムで牽引して動かした歯は、ゴムを外すと徐々に元に戻ります。1日のうち12時間を使って動かした歯は、残りの12時間でほぼスタート地点まで戻るともいわれています。ましてや、6~8時間しか装着していないとなると、十分な効果を得ることができません。さらに、年齢が高い人ほど、戻り幅が広いとも考えられているようです。

つまり、12時間を最低ラインとして、それよりも装着時間が長ければ長いほど戻りを小さく抑えられ、効果を早く、かつ効率良く得られるというわけです。

顎間ゴムは一度装置につけて使用し続けていると、時間の経過とともに劣化していき、その伸縮性が失われて切れてしまうことがあります。つまり普通のゴムと同様に使い続ければどんどん伸び切ってしまい、縮まなくなってしまうということです。基本的にゴムかけに使うゴムは24時間を目安に新しいものに交換しましょう。また、顎間ゴムが切れてしまったら新しいゴムに付け替え、左右にかけている場合は左右両方新しいゴムに付け替えましょう。予備がなくなりましたらいつでもご連絡くださいね。

 

MEAWについて~矯正治療

今日は矯正治療の装置の1つMEAWについてお話ししたいと思います。

 

 

 

 

 

 

皆さんは、MEAWという矯正装置を聞いたことはありますか?

おそらく聞いたことがない方も多いかと思います。

「MEAW」は、オーストラリア咬合学という理論に基づいた治療法で、噛み合わせの概念を組み合わせて行います。 Multiloop Edgewise Arch Wire(マルチループエッチワイズアーチワイヤー)という頭文字をとったもので、キム先生により1980年代に考案されました。私はMEAWの特殊な形状をしたワイヤーを初めて見た時、ラーメンのどんぶりの周りにある模様に似ているなと思いました。MEAWは「ミャウ」と読み意味は、ループを使って歯を3次元的に自由に動かすことが出来るワイヤーという意味です。

主に開咬、出っ歯、受け口などの治療で用いています。

『特徴』

ループを使って上下左右手前奥と自由に歯を1本1本動かすことが出来る装置で、倒れている歯を起こしたり、引き上げることも出来ます。

また、噛み合わせの改善も期待出来ます。

『メリット』

・従来の矯正治療に比べ、比較的短い期間で治療を行うことが出来る。

この特殊なワイヤーが歯を同時に複数の方向へ動かすことが可能なので、個人差はありますが、治療期間が短くできます。

・歯を1本1本動かせるため、噛み合わせを正しい位置へ整えることが出来る。

従来の矯正治療は、歯を前後に動かして歯並びを良くすることしか出来ませんでしたが、MEAWは前後左右だけではなく、上下にも動かすことが可能なため、見た目だけではなく噛み合わせのバランスを整えることができます。

 

MEAWを装着すると、上下歯並びの間で顎間ゴム(小さなゴム)を使用します。患者様ご自身で取り外しをしていただきます。この顎間ゴムは、良い方向に歯を動かすために使用します。ご飯の時と、歯磨きの時以外は出来る限り(24時間)つけていただきます。MEAWを使用される場合は、顎間ゴムのご協力をお願いいたします。

 

矯正治療にはいろいろなやり方があり、装置の種類によっては症状によって向き不向きがあります。

当院では治療を行う前に、矯正相談で気になる所や不安な所をお聞きし、治療前の不安を解消させていただきます。次に精密検査をさせていただき、その精密検査の結果を元に診断をさせていただきます。そこで患者様のご希望も踏まえながら今後の治療計画の説明をしっかりさせていただきます。

ぜひ矯正治療について少しでも気になる方は、お気軽にご相談ください。

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