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歯科医師免許取得後にどれだけ学ぶか 〜勉強会参加の報告

福山市で矯正治療をしている河底歯科・矯正歯科の河底晴紀です。今日は院長に変わり勤務医の河底友紀が投稿します。
 
約1年間FCDCという勉強会に参加させていただくことになり、6月に第1回目、7月に第2回目を受講してきました。
第1回目の勉強会では、資料採得の重要性とそのやり方を学びました。資料から、まず「その患者さんの現状を知る」ことが重要です。そして、「現症に至っている原因はどこにあるのか」、また「どのような経過をたどって現在の状態になっているのか」を把握し、治療ゴールを目指していきます。
そして、実際に患者さんの資料採得を行い診断し治療計画を立て、第2回目の勉強会でそれぞれの受講生がプレゼンテーションをしました。
 
患者さんの口の中の一部をみるのではなく、いろいろな資料をもとに全体をみる…。すると、どうして治療している歯が多いのだろう?どうして顎がいつもだるいと言っているのだろう?どうして歯がこんなにすり減っているのだろう?どうして?どうして?どうして?・・・
資料をじっと見ていると、この「どうして?」の答えがみえてきます。
顎関節に影響が出ているな、おそらく歯ぎしりや噛みしめの癖があるな。噛む力が強いな、だから口の中がこうなっているんだ。矯正治療が必要だな。矯正治療をしたら口の中の環境が良くなって、この問題が解決するな。舌の癖もありそうだな。これも治していかないと…。
問題点がみえてくると、今度は最終的な治療ゴールがみえてきます。
そして、患者さんに「現状がどうなのか。」「それを解決するには何が必要なのか。」「最終的にはどうなるのか。」をお話し、患者さんの希望もお聞きします・
治療計画が決まって、治療がスタートします。
 
今回FCDCで学び始めて、1本1本の歯それぞれをバラバラに考えるのではなく、全体をみて重要な問題点を見逃さないようにしなければいけないとつくづく感じました。
 
講師の先生方は、私たち受講生のプレゼンテーションをご覧になってすぐ疑問に対する答えやアドバイスをくださいます。資料を見ると、頭の中に問題点、解決方法、治療ゴールがパッと浮かぶのだろうな…と思いました。講師の先生方はきっと今まで時間をかけて勉強をし、努力と経験を積み重ねてこられたはずです。私も講師の先生方に少しでも近づけるよう、今後もFCDCで学んでいくつもりです。
 
医療は日々進化しています。大学を卒業後、向上心を持って新しいことを学び続ける歯科医師とそうでない歯科医師とでは、治療結果に大きな違いが生まれてきます。
 
1年間FCDCで学ぶことはもちろん、自分がもっと知りたい身に付けたいと思っていることを勉強し吸収していきたいと思っています。そのために、今後もセミナーや勉強会に参加する機会を増やしたいと考えています。
 
自己投資をしてスキルアップすることで、患者さんに満足していただける治療をしていきたいです。
 
院長が常に先進のものを求めて上へ上へと目指しそれを続けることは非常に根気が必要であることを指導してくれました。
勉強にも1日だけの単発のセミナーから今回院長に参加させてもらっているFCDCのような勉強会のように1年を通して学ぶセミナーまで種類がたくさんあります。兄である院長が目指しているのは、「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」「奢れるものは久しからず」という精神であり、常に上を目指す診療姿勢には尊敬の思いです。
 
技術ももちろん大切です。それに加えて「患者様に寄り添う気持ち」「常に謙虚な気持ち」を忘れず確実な治療結果を出せるような歯科医師を目指そうと思います。
 
 
 
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