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矯正治療中に転勤・引っ越しになったら どうすればいいか——途中転院の対処法について

河底晴紀院長

【監修者】
河底晴紀(かわそこ せいき)
河底歯科・矯正歯科 院長
歯学博士・日本矯正歯科学会認定医・日本口腔外科学会専門医在籍
矯正治療症例数3,000件以上
「矯正を始めたいけど、転勤族だから続けられるか心配で……」
「治療中に引っ越しが決まってしまった。払ったお金はどうなるの?」
「遠くに転勤しても今の医院に通い続けることはできる?」

矯正治療を始めようと思ったとき、「転勤になったらどうしよう」という不安が頭をよぎる方は少なくありません。1〜3年という長い治療期間を考えると、引っ越しの可能性がある方にとって「矯正を始めること」への心理的ハードルになっています。

この記事では、矯正治療中に転勤・引っ越しになったときの現実的な選択肢・費用の扱い・当院の実際の対応を正直にお伝えします。「転勤が怖くて矯正を始められない」という方にこそ読んでほしい内容です。

まず知っておきたい——矯正の通院頻度は月1回程度

「矯正って毎週通わないといけないんじゃないの?」と思っている方が多いですが、実際は違います。

矯正治療中の通院頻度は、インビザライン(マウスピース矯正)で4〜8週間に1回、ワイヤー矯正でも3〜4週間に1回が一般的です。つまり多くても月に1回程度の通院です。

視点を変えると

「月1回の通院」を「帰省のタイミングに合わせる」と考えると、遠方に転勤になっても継続できるケースが多いです。当院には転勤後も新幹線や飛行機で通院を続けている患者さんが実際にいらっしゃいます。「矯正のために帰省する交通費」は医療費控除の対象にもなりますので、その費用が実質的に一部戻ってくることも考慮すると、続けやすくなります。

転勤・引っ越しになったときの選択肢は2つ

矯正治療中に転居が決まった場合、大きく2つの選択肢があります。

✅ 選択肢①:現在の医院に通い続ける
✅治療計画・治療の質がそのまま維持される
✅追加費用が発生しない
✅通院交通費は医療費控除の対象になる
✅月1回なので帰省・出張のタイミングに合わせやすい
⚠️遠距離の場合は交通費・時間の負担がかかる
🔄 選択肢②:転居先の医院に転院する
✅転居先で通いやすい
⚠️現在の医院からの返金が発生する(全額は戻らない)
⚠️転院先で新たな費用が発生する可能性がある
⚠️治療方針・装置が変わる場合がある
⚠️引き継ぎ資料の準備が必要

当院では「通える範囲であれば、そのまま通い続けることを強くお勧めしています。」転院すると費用面・治療の継続性の両方でデメリットが生じやすいためです。実際に遠方に転居された後も、引き続き通院されている患者さんが多くいらっしゃいます。

「そのまま通い続ける」——当院患者さんの実例

当院では転勤・引っ越し後も通院を続けている患者さんが実際に多くいらっしゃいます。その理由の一つが「交通費を医療費控除として申請できる」ことです。

💡 「帰省のついでに矯正通院」で交通費が医療費控除の対象に

矯正治療のための通院にかかる交通費(電車・新幹線・バスなどの公共交通機関)は、医療費控除の対象になります。つまり確定申告をすれば、交通費の一部が税金として還付されます。

月1回の通院のために往復交通費が仮に2万円かかったとしても、その費用が医療費控除の対象として計上できます。「矯正のための帰省費用が経費になる」と考えると、遠方からでも通いやすくなります。

往復新幹線代(例:広島〜福山)× 年12回 約96,000円
矯正治療費(年間分) 約200,000円
医療費控除の対象総額 約296,000円
✅ 所得税率20%の場合の還付目安 約39,200円〜

※ 上記はモデルケースです。実際の還付額はご年収・所得税率・その年の医療費合計によって異なります。自家用車のガソリン代・駐車場代は対象外です。

《出典》No.1122 医療費控除の対象となる医療費(国税庁)https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1122.htm

どうしても通えない場合——日本矯正歯科学会の返金規定に基づく対応

「さすがに遠すぎて通えない」という場合もあります。当院では、どうしても継続通院が困難な場合、日本矯正歯科学会の返金規定に基づいて返金対応を行っています。

返金の考え方——「治療の進行度」に応じた精算

矯正治療費はほとんどの医院で総額先払いまたは分割払いで対応しています。治療途中で転院が必要になった場合、「まだ行っていない治療の分」が返金されます。ただし全額返金はできません。すでに行った診査・装置装着・調整にかかった費用は精算されます。

日本臨床矯正歯科医会および日本矯正歯科学会が示している返金の目安は以下のとおりです。

治療の進行状況 返金割合の目安
全歯の整列(治療初期) 60〜70%程度
犬歯の移動 40〜60%程度
前歯の空隙閉鎖 30〜40%程度
仕上げ 20〜30%程度
保定期間 0〜5%程度

《出典》転医についてのご相談(日本臨床矯正歯科医会)https://www.jpao.jp/change/

📋 返金に際して必要なこと

治療資料の準備……転院先の医院に治療を引き継ぐためのレントゲン・歯型・治療経過の資料を準備します。当院では転院資料を丁寧に作成し、転院先へのスムーズな引き継ぎをサポートします。

早めのご相談を……転勤・引っ越しが決まった時点でなるべく早くご相談ください。引っ越し直前の相談では転院資料の準備が間に合わないことがあります。

支払い方法による違い……院内分割払い・デンタルローンをご利用の場合は精算方法が異なります。詳しくはカウンセリングでご確認ください。

転院先を選ぶときに確認すべきこと

転院が必要になった場合、転院先の医院選びは慎重に行う必要があります。矯正治療は担当医の技量・治療方針によって結果が大きく変わるためです。

✅ 転院先を選ぶときに確認したい5つのポイント

① 日本矯正歯科学会認定医が在籍しているか……認定医(全国の歯科医師の約3.3%)は専門的な矯正の訓練を受けた証明です。治療の継続性を担保するうえで重要な確認事項です。

② 現在の治療法・装置に対応できるか……インビザライン治療中なら転院先もインビザラインに対応しているか確認が必要です。対応していない場合、装置の変更が生じます。

③ 現在の医院からの資料(紹介状・レントゲン等)を受け入れてくれるか……治療の引き継ぎに必要な書類を受け入れてもらえる医院を選びましょう。

④ 転院費用・追加費用の見積もりを出してくれるか……転院先でも費用が発生します。事前に見積もりを確認してから決定することが重要です。

⑤ 認定医2名以上の体制か……複数の認定医がいる医院は、一人の医師が転勤・退職しても治療が継続しやすい体制です。

「転勤が多いから矯正を始められない」という方へ

「またいつ転勤になるかわからないから、矯正を始めるのが怖い」という気持ちは理解できます。でも考え方を変えると、実はそれほど心配しなくていい理由があります。

視点を変えると

矯正治療の通院は月1回です。転勤後も「帰省のついでに通院する」という方が当院には多くいらっしゃいます。その交通費は医療費控除の対象になります。「矯正のために月1回帰省する理由ができた」と前向きに考える患者さんも実際にいらっしゃいます。仮にどうしても通えなくなった場合でも、日本矯正歯科学会の規定に基づいて返金対応を行いますので、「全部損になる」ということはありません。

矯正治療で得られるもの——自信を持って笑えること・噛み合わせが改善されること・長期の口腔の健康——は、転勤のリスクより大きな価値があります。「転勤があるかもしれないから始めない」という理由で、何年も後回しにし続けるより、今できる環境で始めることをお勧めします。

まとめ——転勤になっても矯正治療は続けられる

  • ▶矯正の通院頻度は月1回程度——帰省・出張のタイミングに合わせれば遠方からでも続けやすい
  • ▶通院交通費(電車・新幹線・バス)は医療費控除の対象——「矯正のための帰省費用」が一部還付される
  • ▶当院では転勤後も通院を続けている患者さんが多数——通える範囲なら同じ医院での継続が最善
  • ▶どうしても通えない場合は日本矯正歯科学会の返金規定に基づいて精算——治療初期なら60〜70%が返金の目安
  • ▶転院する場合は「認定医在籍・現在の装置に対応・転院資料の受け入れ」を確認してから決める
  • ▶「転勤があるから始められない」より「月1回なら続けられる」——始めることのメリットの方が大きい

転勤族だからこそ——「今の福山にいる間に始める」という選択

転勤が多い方にとって「いつ動くかわからない」という不安は常にあります。でも逆に考えると、「今福山にいる間に、信頼できる医院で矯正を始めておく」という選択肢もあります。月1回の通院なら、多少遠くなっても続けられる方が多い。交通費は医療費控除で一部戻ってくる。どうしても無理なら規定に基づいて返金する——当院ではこの3つの安心をご用意しています。

転勤の予定がある方・転勤族の方のご相談も、カウンセリングで遠慮なくお聞かせください。個室で、費用・期間・転院の可能性も含めて正直にお答えします。WEB予約24時間・駐車場25台完備です。

河底歯科・矯正歯科

〒720-0031 広島県福山市三吉町2丁目14-8

TEL:084-931-0041

WEB予約:公式サイトより24時間受付 | 駐車場25台

河底晴紀院長

【監修者】
河底晴紀(かわそこ せいき)
河底歯科・矯正歯科 院長
歯学博士・日本矯正歯科学会認定医(全国約3,300名)・日本口腔外科学会専門医在籍
矯正治療症例数3,000件以上。転勤・引っ越しに際した通院継続・転院対応を日本矯正歯科学会規定に基づいて実施。
所属:日本矯正歯科学会・日本臨床歯科学会・MID-G・広島県歯科医師会・福山市歯科医師会 理事
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