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矯正治療の流れを最初から教えてください——相談・検査から保定・メンテナンスまで歯科医師が全ステップ解説

河底晴紀院長

【監修者】
河底晴紀(かわそこ せいき)
河底歯科・矯正歯科 院長
歯学博士・日本矯正歯科学会認定医・日本口腔外科学会専門医在籍
「矯正治療って、最初に何をするんだろう……相談に行ったら、いきなり装置をつけられる?」
「虫歯もあるのに、矯正を始めていいの?どっちを先にするの?」
「全部終わるまで何年かかるか不安で、なかなか一歩が踏み出せない」

その気持ち、すごくよくわかります。矯正治療って、なんとなく「長い」「難しそう」「お金がかかる」というイメージがあって、最初の一歩がなかなか踏み出せないですよね。でも安心してください。矯正治療には決まった流れがあって、その流れを知るだけで不安がずっと小さくなります。

この記事では、矯正相談から装置装着・治療中・保定・メンテナンスまで、河底歯科・矯正歯科での実際の流れを一つひとつやさしく解説します。「自分のケースだとどうなるの?」という疑問も解消できるはずです。矯正治療を始める前にぜひ読んでいただきたいページ

矯正治療の全体像——大きく4つのフェーズに分かれる

まずざっくりとした全体像を把握しましょう。矯正治療は大きく分けると①相談・検査フェーズ → ②治療準備フェーズ → ③矯正治療フェーズ → ④保定・メンテナンスフェーズの4段階です。

たとえ話

矯正治療は、家のリフォームに似ています。まず「どんなリフォームをしたいか」を設計士に相談して(矯正相談)、図面を作り(検査・診断)、工事の前に水道や電気の下準備をして(虫歯・歯周病治療)、本工事スタート(矯正装置)、工事完成後もしばらくは点検が必要(保定・メンテナンス)。この順番を守ることで、美しくて長持ちする結果が生まれます。

矯正治療の期間は個人差がありますが、多くの患者さんで積極的な治療フェーズが12〜36ヶ月かかるとされています。 保定期間も含めると数年単位のお付き合いになりますが、流れを理解していれば焦らず進められます。

《出典》Orthodontic Treatment Timeline: Start to Finish Guide(Greater Hartford Orthodontics)https://www.greaterhartfordortho.com/orthodontic-treatment-timeline-what-to-expect-from-start-to-finish/

STEP別・矯正治療の流れ(河底歯科・矯正歯科の場合

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💬矯正相談(カウンセリング)

最初のステップは「相談に来る」だけです。いきなり装置をつけられることはまったくありません。気になる歯並びや噛み合わせについてお話しいただき、おおまかな治療方針や費用・期間の目安をご案内します。

ここで大切なのは「歯科医師との相性」と「この医院で治療したいという安心感」を確認していただくことです。矯正治療は2〜3年かけて行う長い旅です。信頼できる先生・スタッフがいる医院かどうかを見極める場でもあります。「話を聞くだけ」で帰っていただいてもかまいません。

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🔬精密検査

「ここで治療したい」と決めていただいたら、次は精密検査です。当院では以下の検査を行います。

セファロ(頭部X線規格写真)分析——顎の骨格・歯の傾きを数値化する矯正専門の検査
フェイススキャン・3D CT——立体的な骨格・歯の位置を把握
iTero(口腔内スキャナー)——デジタルで歯型を取得。粘土の型取りで「おえっ」とならない
・口腔内写真・顔面写真

これらのデータを分析して、あなただけの治療計画(どの装置で・どの歯を・どう動かすか)を立てます。

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📋診断・治療計画の説明

検査データをもとに、院長から診断内容と治療計画を詳しく説明します。

・どんな装置を使うか(ワイヤー矯正・マウスピース矯正など)
・抜歯が必要かどうか
・治療期間の目安
・費用の詳細(当院は総額制・調整料なし)
・ローンの条件(2社から選択可・検査費用込みで月々3,000円台〜)

疑問・不安はこの場で全部質問してください。納得してから先に進みます。

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🦷虫歯歯周病の治療(装置をつける前の下準備)重要

矯正装置をつける前に、虫歯と歯周病の治療を完了させる必要があります。これは必須ステップです。なぜなら、虫歯や歯周病がある状態で矯正を始めると、治療中に悪化して歯を失うリスクがあるためです。

「虫歯があるのに矯正できるの?」と心配していた方、大丈夫です。虫歯治療と矯正治療は同じ順序で進めるべきものです。当院は矯正も一般歯科も院内で一気通貫に対応できるため、別の医院をまた受診しなければならないという不安がありません。お子様も転院には不安がつきまとうもの。安心して受診してください。

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🔧装置装着の前準備(バンド・仮歯など)

虫歯・歯周病治療が完了したら、いよいよ矯正装置の準備に入ります。ただし、ブラケット(歯に貼り付ける小さな金具)をつける前にも準備が必要な場合があります。

バンドの装着——奥歯に金属のリング(バンド)を入れることがあります。これはワイヤーを通すための支えになります。
銀歯がある場合の仮歯への変更——大人の方で銀歯(金属冠)が入っている場合、矯正装置がうまく接着しないため、一時的に保険適用のプラスチック製の仮歯(プラスチック冠)に変更することがあります。

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😁矯正装置の装着・治療開始

いよいよブラケットとワイヤーを装着して矯正治療のスタートです!装置をつけた直後は違和感や軽い痛みを感じることがありますが、これは歯と顎が正しい位置に動いているサインで、通常は数日以内に治まります。

治療中は4〜8週間ごとに通院して調整を行います。当院では常勤の矯正歯科医師3名が在籍しており、セファロ分析・3D CTをもとに精密に管理します。

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装置撤去・保定装置(リテーナー)の装着

治療目標が達成されたら、矯正装置を外します。しかし、ここで終わりではありません。歯は外力がなくなると元の位置に戻ろうとする性質(後戻り)があります。これを防ぐのが保定装置(リテーナー)です。

当院での保定は2種類を組み合わせて使用します。
就寝時に装着するマウスピース型リテーナー(取り外し式)
歯の裏側に固定するフィックスドリテーナー(ワイヤーを接着した固定式)

保定期間は目安として2〜3年以上。「矯正が終わった!」という達成感を大切にしつつ、リテーナーをしっかり続けましょう。当院ではできるだけ長く固定式をつけていただいています。

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🩺定期メンテナンス・クリーニング

保定期間中も、そしてその後も、定期的なクリーニングと歯科検診への通院をお願いしています。矯正後の美しい歯並びを一生キープするために、プロのクリーニングで汚れを落とし、虫歯・歯周病がないか確認します。

矯正治療はゴールではなく、「一生きれいな歯並びで過ごすための出発点」です。

「院内一気通貫」が河底歯科の大きなメリット

矯正治療を受けるとき、「矯正専門医院」と「一般歯科も行っている総合歯科医院」の2種類があります。

⚠️ 矯正専門医院の場合
  • ▸矯正中に虫歯ができたら装置を外して一般歯科へ
  • ▸虫歯治療後にまた矯正専門医に戻って装置を再装着
  • ▸医院をまたいで情報共有が必要
  • ▸移動・通院の手間と時間がかかる
✅ 河底歯科・矯正歯科の場合
  • ▸矯正も虫歯治療も同じ医院で完結
  • ▸装置を外して別の医院へ行く必要なし
  • ▸口腔外科専門医も在籍・院内で抜歯も対応
  • ▸治療情報が一元管理されて安心
🏥 一気通貫の強み——「装置を外す→他の歯医者へ→また戻る」がない

矯正治療中に虫歯ができてしまうことは珍しくありません。ブラケットをつけていると歯磨きが難しくなるためです。このとき、矯正専門医院では「装置を外して一般歯科で治療してきてください→また来てください」という流れが必要になります。

当院では矯正認定医2名・口腔外科専門医1名・一般歯科が同じ建物の中にあるため、虫歯ができても矯正の流れを止めずにシームレスに対応できます。これが「一気通貫」の最大のメリットです。

装置をつける前の「下準備」について詳しく

「矯正=ブラケットをつけること」と思っている方が多いですが、実際はブラケットをつける前にいくつかの準備があります。

バンドの装着

奥歯にバンド(金属のリング)をはめることがあります。これはワイヤーを固定するための台座になるもので、矯正治療の精度を高めるために重要な役割を果たします。装着時に少し圧迫感を感じることがありますが、慣れれば気になりません。

銀歯がある場合の仮歯への変更

大人の方で、銀歯(金属冠・クラウン)が入っている場合、ブラケットを接着する際に問題が生じることがあります。金属の表面にはブラケットが十分に接着しないためです。このような場合、矯正期間中は一時的に保険適用のプラスチック製の仮歯(プラスチック冠)に変更することがあります。この処置は保険診療で対応できるため、別途大きな費用がかかることはありません。

💡 高校生・10代の方へ特に伝えたいこと

高校生のうちに矯正を始めることには大きなメリットがあります。10代はまだ顎の骨が成長段階にあるため、歯が動きやすく治療期間が短くなる傾向があります。米国矯正歯科医師会(AAO)の臨床ガイドラインでも、成長期における早期介入の重要性が指摘されています。 「高校のうちに終わらせて、大学生活は自信を持って笑いたい」という方にとって、今が絶好のタイミングです。

《出典》Clinical Practice Guidelines(American Association of Orthodontists / AAO)https://www2.aaoinfo.org/practice-management/cpg/

保定装置(リテーナー)について——治療後も大切なステップ

矯正装置を外した後の「後戻り」は、矯正治療においてよく知られた現象です。装置を外した後に適切なリテーナーを使用しないと、歯が元の位置に戻るリスクがあります。リテーナーは就寝時に装着するタイプと、歯に固定するタイプがあります。

当院では以下の2種類を組み合わせて使用します。

😴 保定装置の種類(当院の場合)

①就寝時装着型(取り外し式マウスピース型)
寝るときだけ装着します。日中は見えないので学校生活に影響しません。

②フィックスドリテーナー(固定式・歯の裏側に接着)
歯の裏側に細いワイヤーを接着する固定式のリテーナーです。自分で外す必要がなく、うっかり忘れる心配がありません。前歯の後戻りをしっかり防ぎます。

《出典》Getting Braces Process & Timeline(McAllister Orthodontics)https://www.mcallisterortho.com/the-basic-process-of-getting-braces

まとめ

  • 最初のステップは「矯正相談」——いきなり装置はつかない
  • 精密検査(セファロ・3D CT・iTero)→ 診断 → 治療計画の説明の順に進む
  • 装置をつける前に虫歯・歯周病の治療を必ず完了させる
  • バンドの装着・銀歯の仮歯変更など「下準備」が必要な場合がある
  • 当院は矯正も虫歯治療も院内一気通貫——他の医院をたらい回しにならない
  • 治療後は保定装置(就寝時マウスピース+固定式)で後戻りを防ぐ
  • その後も定期クリーニング・メンテナンスで美しい歯並びをキープ

「流れを知れば、矯正は怖くない」

矯正治療は確かに長い道のりですが、一つひとつのステップには理由があって、すべてが「あなたが自信を持って笑える未来」のためにあります。虫歯があっても大丈夫、銀歯があっても大丈夫。流れに沿って一歩ずつ進めば、必ずゴールにたどり着けます。

高校生のうちに始めれば、大学生活・就職活動・社会人生活を自信を持った笑顔でスタートできます。「まず話を聞いてみたい」という方は、ぜひカウンセリングに来てください。お話はカウンセリングルームでゆっくりさせていただきます。

あなたの矯正治療が、最高のスタートを切れるように——心から応援しています。

河底歯科・矯正歯科

〒720-0031 広島県福山市三吉町2丁目14-8

TEL:084-931-0041

WEB予約:公式サイトより24時間受付 | 駐車場25台

河底晴紀院長

【監修者】
河底晴紀(かわそこ せいき)
河底歯科・矯正歯科 院長
歯学博士・日本矯正歯科学会認定医・日本口腔外科学会専門医在籍
広島県福山市で矯正歯科・一般歯科の診療を行う。セファロ分析・フェイススキャン・3D CT・iTeroを用いた精密診断と、矯正認定医2名体制で地域の患者さんの歯並び・噛み合わせ改善に取り組んでいる。
所属:日本矯正歯科学会・日本臨床歯科学会・MID-G・広島県歯科医師会・福山市歯科医師会 理事
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