MonthlyArchive: 2021.06

インプラントは歯周病にならない?→なります(正確にはインプラント周囲炎といいます)

⻭科医師の河底 友紀です。前回アシスタントの久保田さんがインプラント経験者である当院の技⼯⼠の経験談をお話ししました。今回もインプラントについて、もう少しお話しをさせていただきますね。

⻭を失う⼆⼤原因は⻭周病と⾍⻭です。⻭が無くなったところは顎の⾻が減り、そのままにしておくと隣の⻭が倒れ込んできたり、嚙み合っていた⻭が伸びてきたりします。すると噛み合わせのバランスが崩れてしまい、いろいろなところに悪影響を及ぼします。
それでは、⻭が無くなった時の選択肢はどんなものがあるのでしょうか?

それは、

① インプラント
② ブリッジ
③ ⼊れ⻭

この 3 つです。もちろんそれぞれメリットとデメリットがあります。私がいつも参加しているセミナーでは、⻭が無くなった時の治療法としてインプラントが選択されることが⼀番多いです。
インプラントは、⻭が無くなったところにインプラント(⼈⼯の⻭の根っこ)を埋め込み、その上に⼈⼯の⻭のかぶせを取り付ける治療法です。

 

 

 

 

 

 

 

 

イラストのように、インプラントは両隣の⻭を削る必要がありません。ブリッジのように隣の⻭に負担がかかることがないのです。しかも、咬合⼒(噛む⼒)は⾃分の⻭とほぼ変わりません。当院でインプラント治療をされたある患者様が「⾃分の⻭で噛んでいるようだ!!」とすごく喜んでおられました。その⾔葉を聞いた私たちも、本当に嬉しかったです。

どの歯がインプラントかわかりますか?

インプラント治療の流れ
① 検査診断…⾍⻭・⻭周病などの検査とパノラマレントゲンによる顎⾻の診査を⾏います。

② 顎⾻の CT 撮影…より詳しく診断するために CT 撮影をします。

③ 説明・契約・⼿術前チェック…術前に不安な箇所がないように説明をし、契約をします。

④ インプラント埋⼊…チタン製の⼈⼯⻭根を顎⾻に埋める⼿術をします。

⑤ 上部構造(かぶせもの)製作(数回かかります)…⼈⼯⻭根が顎⾻と結合していればか
ぶせものを作っていきます。

⑥ メンテナンス…インプラントを⻑持ちさせるためのメンテナンスは⽋かせません。
インプラント治療は保険がきかず、費⽤がかかります。インプラントの上部構造は⾃費のか
ぶせものになります。

☆⼿術料⾦(アバットメント代含む)…297,000 円
※アバットメントとは、インプラント体に上部構造を固定するための⽀台装置です。
☆上部構造(⼈⼯⻭)…ジルコニア 110,000 円
e-max 110,000 円
ジルコニアセラミック 132,000 円
☆TEK(仮⻭)…前⻭ 1 本ごとに +33,000 円
⾅⻭ 1 本ごとに +11,000 円
※価格は税込みです。
費⽤は⾼いですが⻑い⽬で⾒た場合、他の⻭に負担をかけない最良の⽅法です。そしてインプラント治療の後は、インプラント周囲炎にならないように毎⽇のセルフケアに加えて定期的にメンテナンスを⾏います。インプラント周囲炎とは、インプラント周辺の組織が⻭周病に感染した状態をいいます。しかし、天然⻭に⽐べインプラントは炎症への抵抗⼒が低いため、⼀度細菌感染を起こすと⾻吸収(⽀えている⾻が無くなること)が急速に進⾏します。

定期的なメンテナンスにより、⼝の中を清潔な状態に保つことは、インプラントはもちろん、残っている⻭の寿命を伸ばすことにもつながります。
インプラントについてご質問などがありましたら、お気軽にご連絡ください。

歯の本数は何本?多い人や少ない人もいる?

こんにちは。受付の大成です。

今日は歯の本数や過剰歯、埋伏歯についてお話しします。

乳歯は生後46か月ごろ下の前歯から生え始め、6歳ごろにはすべて生えそろい20本になります。6歳ごろから永久歯が生え始めると早いと小学校を卒業するころ、遅くても中学校を卒業するころまでには、乳歯はなくなりすべて永久歯になります。

永久歯はすべて生えそろうと28本、親知らずを合わせると32本になります。

しかし中には、それよりも少ない本数しか生えてこない「先天性欠損」の方や、多く歯が生えてくる「過剰歯」のある方もいます。

ここでは過剰歯について詳しく触れていきます。

過剰歯は普通の歯とほとんど変わらない大きさものから、小さなものまであり形もさまざまです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

過剰歯は上の前歯の真ん中に生えてくる場合が多く、前歯が3本ある状態になる、歯と歯のスペースが開きすきっ歯になるなど歯列不正や噛み合わせが悪くなり、見た目の美しさに影響があるだけでなく、機能的にも問題が生じる場合があります。

またお子さんの場合は、乳歯から永久歯に生え変わる際に過剰歯が永久歯の生えるスペースを塞いでしまい、永久歯が生えてこないケースもあります。

過剰歯の位置によっては、隣に生えている歯の神経とぶつかって痛みが起きる、隣の永久歯が不定になるといったこともあり、最悪の場合には神経が死んでしまうため、まったく問題のない永久歯を抜歯しなければならなくなるということがあります。

過剰歯は子どもの頃に見つかることが多く、早めに抜歯をしておけば永久歯の出口を塞ぐこともなく、大きく歯並びに影響することもありません。

大人になってからの抜歯は永久歯が生えそろっていることもあり、場所によっては矯正治療が必要になってくるケースもありますが、歯並びや周囲の歯に影響がない場合はそのまま様子を見ることもあります。

次に埋伏歯についてです。

歯が骨や歯茎に埋まっていて、自然に生えてこられない状態です。

埋まっている歯を引っ張り出すための外科処置を行い、矯正装置を装着して正しい位置まで歯を移動させる治療方法があります。

こちらの患者さんの場合は乳歯が抜けておらず、その下の永久歯が完全に埋伏した状態でした。

 

 

 

 

 

 

 

乳歯を抜歯して永久歯の出てくるスペースを確保し、矯正装置をつけることで埋伏していた永久歯が正しい位置に並ぶことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

また先にお伝えした過剰歯にも埋伏しているものがあります。歯の生え変わり時期などに合わせ、適切な抜歯の時期や方法を考慮し治療を進めます。

骨の深い位置に埋伏した過剰歯のように特に悪影響を及ぼさなければ、過剰歯の抜歯をする際に近くにある永久歯の歯根などを傷つけてしまうリスクを考慮して、抜歯せず経過観察する場合もあります。

お子様の永久歯がなかなか生えてこないなど、気になることがあればまずはご相談ください。

ページの先頭へ戻る