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むし歯になる確率を大きく下げるフッ素洗口~新潟県の取り組みからみる

河底晴紀院長

【執筆者】
河底晴紀(かわそこ せいき)
河底歯科・矯正歯科 院長
歯学博士・日本矯正歯科学会認定医・日本口腔外科学会専門医在籍
矯正治療症例数3,000件以上

「治療台で泣きながら頑張っている子どもの姿を見たくない」——診療をしていると、保護者の方からそんな言葉をよく聞きます。大きな虫歯になって神経の治療が必要になってしまったお子さんを何人も見てきた立場として、虫歯は「なってから治す」より「ならないように防ぐ」ことが何より大切だと強く感じています。

今回は、当院でも取り組んでいるフッ化物洗口(フッ素洗口)についてわかりやすくお伝えします。

フッ化物を歯に届ける方法は3つある

フッ化物(フッ素)を歯に作用させる方法は、大きく3つあります。

🪥
① フッ化物入り歯磨き剤

毎日の歯磨きで使う歯磨き粉にフッ化物が入っているもの。最も手軽で習慣化しやすい方法です。

🦷
② フッ化物の歯面塗布

歯科医院でフッ化物を直接歯に塗る方法。当院では3か月ごとに実施しています。

最も効果的
💧
③ フッ化物洗口

フッ化物を含む洗口液でうがいをする方法。3つの中で最も虫歯予防効果が高いとされています。

フッ化物洗口とは——何歳から始められる?

フッ化物洗口とは、フッ化物が含まれた洗口液を使って口をすすぎ、歯の表面にフッ化物イオンを作用させて歯の質を強化し、虫歯を予防する方法です。

ぶくぶくうがいができるようになる4歳以上から始めることができます。特に4〜14歳の期間に継続して行うことで最も大きな虫歯予防効果が得られます。生えたばかりの乳歯や、萌出直後の永久歯はまだ歯の質が弱く、この時期にフッ素でしっかり歯を強化しておくことが将来の歯の健康に直結します。

約½

フッ化物洗口の虫歯抑制効果

フッ化物洗口を継続することで、虫歯の発生を約半分に抑える効果があるとされています。早く始めて・毎日・長い期間続けることが最大の効果を引き出すポイントです。

日本一子どもの虫歯が少ない新潟県の取り組み

🏆 新潟県の虫歯予防の歴史

昭和56年スタート時……12歳児の90%以上(1人平均5本以上)が虫歯という深刻な状況からのスタートでした。

取り組みの内容……保育所・幼稚園・学校でのフッ素洗口の実施。学校と歯科医院が連携して受診を勧奨。昼食後の歯磨き・保健指導の実施。県歯科医師会によるイベントで歯磨きの大切さを啓発。

現在の成果……12歳児の5人に4人は虫歯が1本もないという結果が出ています。学校・歯科医院・行政・家庭が一体となって取り組んだ成果です。

当院でのフッ化物洗口の取り組み

当院でも、1本でも多く虫歯を防ぐために、お子さんに「ミラノール」というフッ化物洗口剤をお勧めしています。使い方はご家庭で行っていただくシンプルな方法です。

🌙 フッ化物洗口の正しい使い方

① 夜、就寝前に歯磨きをしっかり終わらせる

② ミラノールでフッ化物洗口を行う(うがいをする)

③ 洗口後は飲食せずそのまま就寝する

就寝中はお口の中にフッ化物がとどまり続けるため、長時間にわたって歯を守る効果が期待できます。

フッ化物洗口の注意点——「これだけやれば大丈夫」は誤解

⚠️ フッ化物洗口は「万能薬」ではありません

虫歯は「虫歯菌」「糖質」「歯の質」「時間」の4つの条件が重なって起きます。フッ化物洗口はこのうち「歯の質」を強化するものですが、それだけで虫歯が完全になくなるわけではありません。

フッ化物洗口と並行して、①毎日の正しい歯磨き ②定期的な歯科医院でのメンテナンス・虫歯チェックを続けることが大切です。

💡 大人にも効果があります

フッ化物洗口は子どもだけのものではありません。虫歯ができやすい大人の方にも効果的です。特にお子さんの場合、エナメル質の成熟期にフッ素洗口を継続することで、脱灰(歯が溶けること)への強い抵抗力を持つ丈夫な歯を作ることができるため、予防効果がより高くなります。

お子さんに初めて歯が生えてきたときの感動を覚えていますか?その小さな歯を、ぜひ大切に守ってあげてください。虫歯予防のことで気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

河底歯科・矯正歯科

〒720-0031 広島県福山市三吉町2丁目14-8

TEL:084-931-0041

WEB予約:公式サイトより24時間受付 | 駐車場25台

河底晴紀院長

【執筆者】
河底晴紀(かわそこ せいき)
河底歯科・矯正歯科 院長
歯学博士・日本矯正歯科学会認定医・日本口腔外科学会専門医在籍
所属:日本矯正歯科学会・日本臨床歯科学会(SJCD)・MID-G・広島県歯科医師会・福山市歯科医師会 理事
福山歯科衛生士学校 歯科矯正学講師
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