日本矯正歯科学会認定医・歯学博士 河底晴紀
親知らずの抜歯を検討している方、またはすでに抜歯を経験された方の中には、「親知らずは抜かなきゃよかった」と思ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に、抜歯後の痛みや腫れ、出血、さらには迷走神経反射といった身体的な反応を経験した場合、抜歯に対して後悔や不安を感じることも少なくありません。
当院では、広島大学口腔外科から毎週専門の口腔外科医が来院し、患者さまに安心して治療を受けていただける環境を整えております。この記事では、「親知らずは抜かなきゃよかった」と感じる主な理由と、その対処法について詳しく解説します。
1. 親知らずの抜歯後に後悔する理由とは?
親知らずの抜歯は一般的な歯科治療の一つですが、抜歯後の不快な症状が原因で「抜かなきゃよかった」と思う方もいます。主な理由として以下のようなものが挙げられます。
(1) 抜歯後の痛みと腫れ
親知らずの抜歯後、特に下顎の親知らずは骨の中に埋まっていることが多く、抜歯後の痛みや腫れが強く出ることがあります。特に、抜歯直後の3日間は痛みのピークを迎えることが多く、痛み止めが手放せなくなるケースもあります。
対処法:
- 術後のアイスパックによる冷却で腫れを最小限に抑える。
- 医師の指示に従い、鎮痛剤や抗生物質を適切に服用する。
- 固い食べ物や刺激物を避け、患部に負担をかけないようにする。
(2) 出血が止まらない
抜歯後、しばらくの間出血が続くことがあり、特に出血が苦手な方にとっては精神的な負担が大きくなります。出血が長引くと、不安になり「抜かなきゃよかった」と思ってしまうこともあります。
対処法:
- 抜歯後のガーゼ圧迫をしっかり行う(30分~1時間程度)。
- うがいを控えて血の塊(血餅)がしっかりと形成されるのを待つ。
- 万が一、出血が続く場合はすぐに歯科クリニックに相談する。または歯科医師会の休日診療に相談する。
(3) 迷走神経反射による体調不良
親知らずの抜歯に伴うストレスや痛み、出血によって「迷走神経反射」が引き起こされることがあります。迷走神経反射とは、血圧の低下、めまい、冷や汗、失神などを引き起こす体の反応で、特に出血が苦手な方に起こりやすいです。
対処法:
- 抜歯前にしっかりとリラックスし、不安を軽減する。
- 治療中に気分が悪くなった場合は、すぐにスタッフに伝える。
- 抜歯当日は十分な睡眠と食事をとり、体調を整えておく。
当院では、迷走神経反射のリスクがある方には、高度医療機関を紹介し、全身管理のもとでの抜歯をおすすめします。
2. 親知らずの抜歯を後悔しないために知っておくべきこと
親知らずの抜歯を後悔しないためには、抜歯の適切なタイミングや準備が重要です。次のポイントを押さえておくことで、抜歯後のトラブルを最小限に抑えることができます。
(1) 抜歯のタイミングを見極める
- 親知らずが炎症を繰り返す場合は、早めの抜歯が推奨されます。
- 症状がない場合でも、将来的な影響を考慮し、事前に医師と相談することが重要です。
(2) 事前の準備とアフターケアを徹底する
- 抜歯前には、十分な休息と食事をとり、体調を整えましょう。
- 抜歯後は、医師の指示に従い、適切なケアを行うことで回復を早めることができます。
(3) 信頼できる医師に相談する
当院では、広島大学口腔外科の専門医が毎週診療を担当し、安全で確実な抜歯を提供しています。経験豊富な専門医による診療により、患者さまの不安を軽減し、安心して治療を受けていただけます。
3. 抜歯後の回復を早めるためのポイント
親知らずの抜歯後、できるだけ早く回復し、日常生活に戻るためには以下のポイントに注意しましょう。
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食事管理
- 抜歯当日は刺激の少ない柔らかい食事を心がける。
- アルコールや刺激物は控える。
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口腔ケア
- 抜歯後24時間はうがいを控え、翌日以降は優しくすすぐ。
- 傷口に触れないよう、丁寧なブラッシングを心がける。
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安静と休養
- 運動や長時間の入浴は避け、リラックスできる時間を確保する。
- 寝るときは頭を少し高くして、血流を抑える。
まとめ:親知らずの抜歯は適切な対策と準備で後悔しない
親知らずの抜歯は、適切な準備と医師のアドバイスに従うことで、後悔することなくスムーズに回復することができます。当院では、患者さまが安心して抜歯を受けられるよう、専門医による安全な治療と丁寧なカウンセリングを心がけております。
親知らずの抜歯を検討している方や、抜歯に不安を感じている方は、ぜひ当院にご相談ください。経験豊富な口腔外科医が、患者さまの不安を解消し、最適な治療をご提案いたします。
この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。
・歯学博士
・日本矯正歯科学会認定医
◾️所属
・日本臨床歯科学会(SJCD)
・K-Project
・FCDC
・MID-G
・福山市歯科医師会 理事
・河底歯科・矯正歯科 理事長