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徹底比較しよう!インプラント・ブリッジ・入れ歯

 

歯科衛生士の吉岡です。

今日は、歯がなくなったときの選択肢として、ブリッジ・インプラント・入れ歯をわかりやすく徹底比較してみたいと思います。

 

歯がなくなったとき、皆さんはどう思われますか?

歯がなくなって再生する!と思われていた患者さんに遭遇したことがありますが、永久歯は失ってしまうと、二度と取り返すことはできません。

1本くらいなら抜けてもそんなに問題がないでしょう?」と思う方もいるかもしれません。しかし、抜けてしまった分だけ、噛む力は確実に弱くなります。

また、歯はお互いに支え合っているので、1本でも抜けてしまうと、隣り合う歯やかみ合う歯にも影響が出てきます。

そのため、歯が1本でもなくなったら、何かの方法で歯を補う必要があります。

 

そんなとき、3つの方法があります。

1つ目はインプラントです。

インプラントの良い点は、顎の骨に埋入するのでしっかりと固定できることです。

また、残っている歯を削ることはないので他の歯には負担がかかりません。

見た目もよく、他の歯と同じように咬める力を持っているので硬いものや食べ物がおいしく食べられるといわれている患者様が多くいらっしゃいます。

インプラントは保険外治療なので確かに高額にはなりますが、自分の歯を140万程度で再生できると思えば、お金をかける価値はあるでしょう。1本の歯だって、ものすごく価値があるのです。あなたの指が1本とけてなくなったのが1本40万で再生できますよ、と言われたら、迷わず、治療をしませんか?

ただし、顎の骨が細かったり、骨がなかったりする方には、インプラント治療はできません。また、抜歯程度とはいえ、外科手術に耐えられるだけの体力がないと無理ですし、全身疾患がある方・骨粗しょう症のお薬を長期にわたり飲まれている方は、治療できないことがあります。

 

 

インプラント図

2つ目はブリッジです。

ブリッジは、抜けてしまった部分の両隣りの歯を土台にして、ひとつながりになった人工の歯を入れる治療法です。その状態が橋を架ける様子に似ていることから、ブリッジと呼ばれています。

 

ブリッジは入れ歯のように取り外しできるわけではありません。

土台となる歯に、歯科用接着剤でしっかり固定されています。そのため、生まれ持った歯とほぼ同じように噛めますし、普段はブリッジが入っていることを意識することもありません。

ただ、ブリッジを入れるためには、土台となる歯を削る必要があります。歯の上にそのままブリッジを取り付けたのでは、その部分だけ高くなって噛み合わせが変わってしまうからです。

一般的にブリッジでは、土台となる歯を削る量や、土台となる歯の本数が多ければ多いほど、しっかりと固定できます。でも、土台にするために健康な歯を削らなければならないことに、抵抗感を持つ人も多いかもしれません。

ブリッジ図

 

 

3つ目は、入れ歯です。

入れ歯は、大きく分けて総入れ歯と部分入れ歯があります。

 

入れ歯を入れる目的は、形態(審美性など)と機能(咀嚼、発音など)の回復、お口の中を安定した状態に保つことにあります。

歯を削除量はブリッジほどではありませんし、取り外しができるので手入れが簡単です。

欠点としては、入れ歯をしていると、お口の中で合わなくなってきて痛みを伴うことがあったり、咬む力が健康な状態と比べて、20%から40%くらいになります。

また、異物感もあり、発音しにくいことがあります。

 

 

 

安定性や審美性、咬合力など総合的にみてみますと、やはり一番長く使っていただけるのは

インプラントということがわかりますね。

しかし、長持ちさせるためには、ご自身による毎日の歯磨き、当院で行っているメンテナンスが重要になってきます。

 

補うものにはそれぞれ利点と欠点がありますので、よくお考えの上、治療方法を決めてくださいね。

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