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顎間ゴムについて~矯正治療

日本矯正歯科学会認定医河底晴紀

今日は顎間ゴムについて効果や切れた場合の対処方法についてお話します。

 

 

 

 

 

『 顎間ゴム』とは、矯正の際に使用される矯正治療用の小さなゴムのことです。上顎と下顎に矯正用のゴムを引っ掛けることで、歯を動かす原動力とし、あらゆる不正歯列や不正咬合の改善に効果があります。そのため矯正治療では意外とメジャーなものです。

『顎間ゴム』は、その実物を見ると非常に小さな輪ゴムみたいなものですが、決してただの輪ゴムではなく、矯正治療のために作られた特殊なゴムです。

 

矯正治療に欠かせない『顎間ゴム』ですが、すべてのケースに使用するとは限りません。『顎間ゴム』を使用することが多いケースでは、上の前歯の先端が外側に傾いてしまっているために出っ歯になっている『上顎前突』の場合や、本来なら上下の歯を噛み合わせた際に接触するはずの上下の前歯が隙間があるために開いた状態のケースの『開咬』または『オープンバイト』の場合があります。この顎間ゴムは、ゴムかけを患者さん自身で行っていただく必要があり、目安として1日20時間以上、基本的に食事と歯磨きの時間以外は着用します。

 

 

効果を充分に得るためには、最低でも1日12時間はゴムかけを行うべきだといわれています。たとえば、眠っている間の6~8時間でも充分に長い装着時間のようですが、それでは全く足りないということです。

なぜ、12時間を超える長い時間の装着が必要かというと、動いた歯は「後戻り」するからです。ゴムで牽引して動かした歯は、ゴムを外すと徐々に元に戻ります。1日のうち12時間を使って動かした歯は、残りの12時間でほぼスタート地点まで戻るともいわれています。ましてや、6~8時間しか装着していないとなると、十分な効果を得ることができません。さらに、年齢が高い人ほど、戻り幅が広いとも考えられているようです。

つまり、12時間を最低ラインとして、それよりも装着時間が長ければ長いほど戻りを小さく抑えられ、効果を早く、かつ効率良く得られるというわけです。

ゴムかけをサボると損する

矯正歯科ネットより

 

顎間ゴムは一度装置につけて使用し続けていると、時間の経過とともに劣化していき、その伸縮性が失われて切れてしまうことがあります。つまり普通のゴムと同様に使い続ければどんどん伸び切ってしまい、縮まなくなってしまうということです。基本的にゴムかけに使うゴムは24時間を目安に新しいものに交換しましょう。また、顎間ゴムが切れてしまったら新しいゴムに付け替え、左右にかけている場合は左右両方新しいゴムに付け替えましょう。予備がなくなりましたらいつでもご連絡くださいね。

この記事は、河底歯科・矯正歯科院長河底晴紀が書いております。

◾️資格

・歯学博士

・日本矯正歯科学会認定医

◾️所属

日本臨床歯科学会(SJCD)

K-Project

・FCDC

MID-G 

広島県歯科医師会

福山市歯科医師会 理事

一般社団法人福山市歯科医師会附属福山歯科衛生士学校 歯科矯正学講師

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